丸根城(豊田市)

所在地
愛知県豊田市野見町(丸根城址公園)
形状
平山城
現状・遺構
現状:丸根城址公園
遺構:空堀、土塁、曲輪
満足度(10点満点)
5点
歴史等
丸根城は室町時代末期に築かれたものと思われる。城主は不明であるが、
城が矢作川東岸に位置することから松平氏一族の居城であったものと考えられる。
城の大きさは18,000㎡で3つの郭から成り、北・西・東の3方に空堀を巡らしている。主郭は、大きさ4,950㎡のほぼ長方形で、
かつては館跡を思わせるコの字形の土塁の痕跡があった。主郭の東側には半円球の北曲輪がある。北曲輪は幅10m、
深さ6mの深い堀に取り囲まれており、台地と城を分断している。主郭と北曲輪の間は幅5m、深さ4mに掘り割られ、
この中は通路になっている。
『現地説明板より』
訪城日
2006/08/28
現況・登城記・感想等
何と言っても最初に目にした北曲輪の前にある結構深くしかも広い空堀が印象的であった。北曲輪は周りを全て深い空堀で囲まれており、
主郭との間の深い空堀も良好な形で残っており素晴らしい。
主郭も室町時代の地方豪族のものとしてはかなり広く、北曲輪との間の土塁はかなり高い。
説明板にもあるように豊田市内の城址の中でも非常に良く保存されている。(2006/08/28訪城して)
ギャラリー
丸根城縄張り図
北曲輪を囲む空堀
最初に見たこの空堀が印象に残った。幅10m、深さ6mあるとのことである。
主郭の東南部の空堀
この辺りは、後世の削平の可能性もあるとのことである。ほとんど整備がされていないが、
右側の空堀がはっきり残り、また土橋らしきものが残っていた。
主郭下の切岸
このあたりもあまり整備されてはいないものの、この主郭下の切岸はなかなかのものである。
北曲輪と主郭の間の空堀
主郭と北曲輪の間は幅5m、深さ4mに掘り割られ、この中は通路になっている。
この深い堀切を見た時に2度目の感動をした。
北曲輪
北曲輪は半円形で、周りを空堀で囲まれている。
北曲輪と主郭との間の空堀を北曲輪から見る
主郭
主郭は、大きさ4,950㎡のほぼ長方形で、かつては館跡を思わせるコの字形の土塁の痕跡があった。現在は、
その形に植栽を施し、形だけ復元している。
主郭北側の土塁