古代円形劇場の石段の観覧席
ローマ時代に栄えた植民地パンフィリアの最重要都市、現役の円形劇場が残る
所在地
トルコ共和国アンタルヤ県アスペンドス(Aspendos)
歴史等
アスペンドスにギリシャ人が移り住んだのは紀元前1000年頃のこととされている。
土壌は肥沃で農耕に適し、さらに交易港ももつ豊な植民地として栄えた。
その後、アレクサンダー大王により征服され破壊されたものの、ローマ時代の2~3世紀には再び繁栄期を迎えている。
防衛上の必要から、アクロポリスの丘があり、急斜面の要所要所は石壁で補強されている。また、そのすそ野にはヘレニズム時代に建てられた街区があった。
『地球の歩き方・イスタンブールとトルコの大地(ダイアモンド社刊)より』
現況・登城記・感想等
アスペンドスもかなり遺構が残っているようであるが、残念ながら、今回のバスツアーでは、「完璧な状態で保存されているという古代劇場」だけの見学。
入場すると立派な体格の色とりどりの服装の団体が。多分ドイツ人の団体であろう。トルコ観光の外国人のうち30%(年間700万人)がドイツ人だとのことである。
劇場は確かに実に良好に保存されている。今でも、コンサート会場等として利用されているそうだから驚きだ。
観客席の石段がぐるっと周っている姿は実にかっこいい。
階段はかなり急傾斜で、最上段まで登るのが結構しんどいくらいだ。また、そこから見下ろすと迫力があり、降りるのが怖いくらいだった。
最上段の回廊の窓から、アクロポリスの石垣が見えたので撮った。
(2008/03/16訪れて)
ギャラリー
古代劇場を外から撮影
完璧に近い状態で保存されこの古代劇場は、紀元前2世紀に建造され、15000~2000人が収容可能で、今でもコンサート会場等として使われ、特に毎年6月にはアスペンドス国際オペラフェスティバルが行われているそうだ。地中海岸に劇場は多く残るが、ここは楽屋や舞台などもきれいに残り、世界で最も保存状態の良いと称えられている。
劇場内下から撮影
入場すると立派な体格の色とりどりの服装の団体が。多分ドイツ人の団体であろう。トルコ観光の外国人のうち30%(年間700万人)がドイツ人だとのことである。手前はトルコ人添乗員エルキンさん。
最上段から撮影
観客席の石段がぐるっと周っている姿は実にかっこいい。階段はかなり急傾斜で、最上段まで登るのが結構しんどいくらいだ。また、そこから見下ろすと迫力があり、降りるのが怖いくらいだった。
最上段から舞台方向を見下ろす
最上段柱廊
最上段には柱廊もしっかりと残っている。
柱廊窓からアクロポリスを
回廊の窓から、アクロポリスの石垣が見えたので撮った。劇場以外の遺構はこれだけ。