アヴィニョンのロシュ・デ・ドン公園から写したサンタンドレ要塞
国境のローヌ川を監視するため、フィリップ美男王が築いた要塞
フランス語
Fort Saint-André
所在地
ラングドック=ルシヨン地域圏ガール県ニーム郡
歴史等
ローヌ川を挟んで、アヴィニョンの対岸(右岸)にヴィルヌーヴ・レザヴィニョンという人口1万3千人ほどの小さな町がある。町の起源は、10世紀にアンダオン山の上に創設されたサンタンドレのベネディクト会修道院から始まる。
1292年、フィリップ美王がこの地域の軍事戦略上の重要性(アヴィニョンが法王領であったのに対し、こちらはフランス領)から、新しい町(フランス語でヴィルヌーヴ)を建設した。
そして、1302年、国境のローヌ川に架かるサン・ベネゼ橋の入口を守る小要塞を築いた。
また、14世紀後半には、ジャン善王とシャルル5世によってサンタンドレ要塞が築かれた。
『現地購入冊子アヴィニョン日本語版他参照』
現況・感想等
アヴィニョンの法王庁宮殿のすぐ北にあるロシュ・デ・ドン公園から北を望むと、眼下にローヌ川が見え、サン・ベネゼ橋が見える。そして、その向こうにはヴィルヌーヴ・レザヴィニョンの町が見え、「フィリップ美王の塔」と右の方に「サンタンドレ要塞」が見える。
もともとサン・ベネゼ橋の入口を守る小要塞のうち唯一残されたのが、この高さ32mの「フィリップ美王の塔」で、孤立して堂々とした姿を見せている。
また、「サンタンドレ要塞」は、全体が銃眼のついた城壁で囲まれ、がっしりした双子の塔に囲まれた壮大な防衛門が構えられ、遠目ながら美しい城郭なのが分かる。
1時間もあれば歩いて行けそうな距離のように見えたが、残念ながら時間が足りず断念(;>_<;)。
(2011/06/12)
ギャラリー
アヴィニョンのロシュ・デ・ドン公園からヴィルヌーヴ・レザヴィニョンの町を望む
ロシュ・デ・ドン公園から北を望むと、眼下にローヌ川が見え、サン・ベネゼ橋が見える。そして、その向こうにはヴィルヌーヴ・レザヴィニョンの町が見え、「フィリップ美王の塔」と右の方に「サンタンドレ要塞」が見える。
サンタンドレ要塞をズームアップ
フィリップ美王の塔をズームアップ