ライン川クルーズ船上から山頂部に聳えるノリッヒ城を仰ぎ見る
ロルヒ町の防衛の為に木骨構造の搭が建てられたことがはじまり
ドイツ語名
Burgruine Nollig
別名
ノリンゲン城、ノレン城
所在地
ラインラント・プファルツ州ロルヒ(Lorch)
現状
廃墟、個人所有(非公開)
歴史等
ノリッヒ城は、ロルヒ町の防衛手段として1300年頃に堅固な木骨構造の搭として建てられたのが始まりで、
14世紀には厚い片岩で被覆強化され、同時に木骨の区切りが取り払われたが、今でも、
新しい内壁後ろの北側に木骨構造の押型跡や角材階段が見られる。
1936年に、宝石工房経営者のフリッツ・ヴィルトが城を買い取り、1939年から建築様式に配慮した改築工事を行なった。
住居搭の隅に、威厳を示す張り出し搭を付け、防壁に似た強化部が設けられている。また、城を防衛する深い首形堀も見られる。
市壁が城郭の機能を持っていたため、周囲は防壁で囲まれていない。
『現地購入ガイドブック等より』
現況・感想等
ノリッヒ城は、ライン川の右岸のかなり高い山の頂上部に聳えている。ライン川からの比高差は150m近くあるだろう。
ロルヒの町の防衛のための城ということだが、立地からすると最後に逃げてくる詰の城ではないだろうか?
はるか高い所にあることもあり、船上から見る限り、その外観は古城というよりも、ただの箱型の建物の「廃墟」といった感じで、
ややもすれば見逃して通り過ぎてしまいそうだ。
現地で購入したライン川の地図を見ると、やはり名前も単にBurg(城)でなく、わざわざBurgruine(ruineは廃墟)
となっている。
(2010/09/17、ライン川クルーズにて)
ギャラリー
山頂部に聳えるノリッヒ城址
リューデスハイムで乗船して少し経った頃にエーレンフェルス城を見て以来、
右岸に建つ城を見るのは久し振りだ。下のどちらの写真を見ても、ノリッヒ城址が如何に高い所に建てられているかがお分かりになると思う。はるか高い所にあることもあり、船上から見る限り、その外観は古城というよりも、ただの箱型の建物の「廃墟」といった感じで、
ややもすれば見逃して通り過ぎてしまいそうだった。
それにしても、ライン川沿いの町は、みんなきれいだ!
ズームアップ
思いっきりズームアップしたらピンボケになってしまった(苦笑)。おまけに、
城址の下の部分が木々で隠れてしまっている。そのため、余計にただの箱型の廃墟にしか見えなくなってしまっている。