ツヴィンガー宮殿(ドレスデン)

王冠の門の前から中庭を、右奥にはマイセン磁器のカリヨンの建物が

ザクセン王国の栄華を伝える宮殿

ドイツ語名

Zwinger

所在地

ザクセン州ドレスデン(Dresden)

現状

アルテ・マイスター絵画館、武器博物館、陶磁器コレクション、数学物理学博物館等

訪城日

2010/09/12

歴史等

1694年、アウグスト・デア・シュタルケ(力強きアウグスト)と称されたザクセン公フリードリッヒ・アウグスト1世が選帝侯となり、 さらに1697年にはポーランド国王アウグスト2世ともなった。
フランスのルイ14世を範とする王は、豪奢な生活はもとより、多くの華美な緒館の建造をはじめた。
ツヴィンガー宮殿は、1710年、建築技師ペッペルマンに命じ1732年に完成した。装飾を担当したのは彫刻家ベルモーザーで、 この両俊才らの芸術的想像力により、ドレスデンの中でも最も見甲斐のある最高傑作となった。
19世紀になって、隣(北)のオペラ座ゼンバーオーバーを設計した建築家ゼンバーが、北側部分 (現在のアルテマイスター絵画館及び武器博物館部分)をイタリア・ルネッサンス様式で増築した。
『「現地購入ガイドブック・ベルリン(rahmel-verlag gmbh刊)」、「地球の歩き方・ドイツ(ダイヤモンド社刊)」他参照』

現況・登城記・感想等

この手のだだっ広い平坦地に、それほど高くないかわりにやたらと広い建物の城館は、どうにもつかみ所がなくて苦手だ(苦笑)。
4つの噴水を中心にした中庭も綺麗だし、それを取り囲む建物も豪華なのは分かるが、ワクワクしない。
ただ、王冠の門の南側から北西部へと続く水濠は、日本の近世城郭の風情とよく似ていて、親近感を感じる(^-^)。石垣の種類こそ違え、 やっぱりお城に水濠と石垣は付き物だよね(笑)。
(2010/09/12登城して)

ギャラリー

ツヴィンガー宮殿

北東の入口から中庭を通して王冠方面を望む
アルテマイスター絵画館及び武器博物館への入口のところから、王冠の門の方を撮ったものであるが、 逆光で写りがもう一つ(汗)。正面が王冠の門(Kronentor)、右側が数学物理学博物館(修理中)、左側が陶磁器コレクション。

王冠の門の前から、アルテマイスター絵画館及び武器博物館を望む
折角のきれいな中庭も、数学物理学博物館が修理中で塀がちょっと邪魔(苦笑)。

南東部にあるマイセン磁器のカリヨン
TOP写真にも写っているマイセン磁器のカリヨンの建物と、カリヨンをズームアップしたものである。
 

王冠の門(Kronentor)
王冠の門は、街のシンボルの一つである。こちら側が、元々、建てられた城館で、 手前には立派な水濠が掘られている。元々、名称ツヴィンガーは、当宮の建築場所に因るもので「外濠と内濠の空地」をいうそうだ。

王冠を支える鷲
王の尊厳性を象徴する金塗りの王冠は、ポーランドの鷲4尾で支えられており、それは建造主アウグスト・デア・ シュタルケがポーランドの国王でもあったことを示している。

王冠の門の前の水濠      ~クリックにて拡大画面に~
日本の近世城郭の堀とよく似た風情があり、親近感をおぼえる(^-^)。 やはり、城はこうでなくっちゃネ!?

北西部の水濠
北西部にも水濠があり、この写真はオペラ座ゼンバーオーバーの南西から撮ったものである。こちらは、 かなり埋まってしまったのが、そのままになっているのだろうか?これはこれで、いいですネ(笑)

劇場広場からアルテマイスター絵画館及び武器博物館を
この北側部分(現在のアルテマイスター絵画館及び武器博物館部分)は、19世紀になって、隣(北) のオペラ座ゼンバーオーバーを設計した建築家ゼンバーが、イタリア・ルネッサンス様式で増築したものである。 右側手前がアルテマイスター絵画館で左側奥が武器博物館である。アルテマイスター絵画館には、ラファエロの傑作「システィーナのマドンナ」 をはじめとしてレンブラント、フェルメールなどヨーロッパの古典絵画の名品が所蔵されている。ラッキーなことに、 当日はフェルメール展もやっていた。

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