サロブレーニャ城(グラナダ県サロブレーニャ)

地中海を眼下に見渡す丘の頂きに築かれた難攻不落の城砦

スペイン語名

Castillo Árabe de Salobreña

所在地

アンダルシア州グラナダ県サロブレーニャ

訪城日

2009/03/28

歴史等

アフリカ大陸を望む地中海に面したサロブレーニャ城は、代々、ムーア(モーロ)の王たちが、敵の襲撃を受けて、身の危険を感じると、 ここに逃げ込んでは再起のチャンスを待ったというムーア王国の城塞であったという。
イスラム時代の10世紀頃には、軍事的にも重要な要所で、グラナダ王の夏宮や王位を剥奪されたサルタン(イスラム王)の投獄所となっていた。
また、カトリック王国時代には軍事防衛の建造物となっており、イスラム文化とキリスト教文化の融合した建築物である。
『「現地説明板」、「アルハンブラ物語(W・アービング著)」等より』

現況・登城記・感想等

スペインの歴史は、紀元前3世紀のローマ征服に始まり、レコンキスタからスペイン内戦まで戦いの連続であり、多くの古城が残っている。 今回の旅行中も、車窓から山の上に20近い城砦を確認できた。
残念ながら、今回はパック旅行のため、そのほとんどが車窓から眺めるだけであったが、このアラブの城砦「サロブレーニャ城」 は阪急交通社の新しい企画とのことで、 白い町並みの旧市街地を山の上まで登城することができた。
ところが、城に到着すると城門が閉まっている。何と、スペイン特有の「シェスタ(昼休み)」である。気配りの良い添乗員・ Iさんが地元の方に尋ねたところ、裏へ廻ると眺望が良いとのことだ。
廻って行くと、急崖(垂直どころか内側へ凹んでさえいる)の上に建つ城砦が見事で迫力充分だ!!まさに難攻不落の城である。(尤も、 周りが平らな孤立した山なので、兵糧攻めにあったら簡単に落城するかも。特に、秀吉あたりにかかったら一発だろうね。) しばらく見とれてしまい、何枚も写真を撮り続けてしまった。
また、そこから眼下に見えるサロブレーニャの町並みとシエラネバダの連峰等々の眺望は、 文学的素養の無い私にはとても表現できないほどの素晴らしさであった。
城内へ入れなくても充分満足するほど見応えのある城砦であった。
(2009/03/28登城して)

ギャラリー

遠景
サロブレーニャの白い街並みが近づいてくると山の頂きに褐色の城砦が見えてくる。

サロブレーニャの旧市街地を登って行く
日本の城下町と同様、入り組んだ道を登って行く。白い街の中は気持ち良く散策出来る。
 

城砦が見えてきた
山麓から迷路のような道を15分ほど登って行くと褐色の城砦が見えてくる。本来は入城出来るようだが、 スペイン特有の「シェスタ(昼休み)」のようだ。日中の入館は14時までで、私たちが到着したときは「閉館」状態。 (夜は18時からなので所詮無理・・・!)

裏へ廻って
気配りの良い添乗員・石山さんが地元の方に尋ねたところ、裏へ廻ると眺望が良いとのことで廻ってみると、 城門へと出た。

城砦側面
城門を入ると城の側面へと出る。城砦が大きく見えて嬉しくなってくる。

城砦正面
さらに正面へ廻って見ると強烈な崖の上に城砦が建っている。ものすごい迫力だ!

断崖絶壁
その急崖たるや、垂直どころか内側へ凹んでさえいる。まさに難攻不落の城だ!
 

大手道?
さらに奥へと入って行くとこの景色。左上も城の一部であろうか?また、下を見ると整備された道があり、 ここへ登って来る道のようだ。こちらの方が日本の城で言うところの大手道かもしれないね?

城からの眺望①         ~クリックにて拡大画面に~
城の崖下から眼下に見えるサロブレーニャの町並みとシエラネバダの連峰等々の眺望は、 文学的素養の無い私にはとても表現できないほどの素晴らしさであった。

城からの眺望②         ~クリックにて拡大画面に~

城から地中海方面の眺望
西日を浴びてキラキラ輝く地中海が眩しかった。

阪急交通社の美人添乗員・ Iさん
今回の旅行の添乗員・Iさんは美人で明るい上に気配りも良い。スペインの城砦についても、教えてもらったり、 調べてもらったり、本当にお世話になった。

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