加賀 舟岡城(白山市、旧鶴来町)

舟岡城二の丸手前の櫓台石垣

信長に抵抗した加賀一向一揆衆の山城、柴田勝家により落城

別名

剣城、剱城、白山城、八幡城

所在地

石川県白山市(鶴来町)八幡町
【アクセス】
県道103号「八幡町」信号から300m程北上して左折(「青年の家」の案内あり)し、そのまま坂を上がっていくと左手に「白山青年の家」がある(駐車場あり)。この青年の家の背後(南側)が登城口で、案内板が設置されている。
白山青年の家:白山市八幡町戌142、電話076-272-3695

形状

山城(標高179m)

現状・遺構等

【現状】 山林
【遺構等】 曲輪、石垣、土塁、虎口、空堀(横堀・竪堀・堀切)、櫓台、石碑、説明板

満足度

★★★☆☆

訪城日

2013/05/18

歴史等

舟岡城は、源平争乱の頃から城が存在したという不確かな所伝もあるが、概ね、戦国時代後半に一向一揆勢によって築かれたと思われる。
天正元年(1573)8月に越前朝倉氏が滅びると、加賀一向一揆は直接織田信長の攻撃にさらされることになり、この頃から盛んに加賀国内要所に防御施設が整備されていったことから、舟岡城も天正初期に金沢御堂の指導のもとに修築されたのではと思われる。
天正8年(1578)の晩秋、信長による大規模な加賀一向一揆平定作戦によって、一揆衆は次々と拠点を奪われて敗退し、この時、若林長門父子が守る船岡城も、信長の部将・柴田勝家により攻め滅ぼされた。
その後、舟岡城には丹羽長秀の家臣・早谷五左衛門が在城し、天正13年(1585)からは前田利家の家臣・高畠定吉が在城したが、江戸時代前には廃城になった。
『「日本城郭大系7」、「現地説明板」参照』

現況・登城記・感想等

舟岡城跡は、廃城後、ほとんどと言っていいほど手が加えられていないらしく、曲輪間の段差など、前田氏家臣時代の縄張り地形がそのまま残り、土塁・虎口・空堀・石垣等の遺構も良好に残っている。
ただ、植林された杉の木々と、その下に生い茂る背の高いシダ類で鬱蒼とした森になっており、空堀などの遺構は良好に残るわりに見づらく、城のあちこちに多く残る石垣も見えたのは僅かでした。
また、一応、遊歩道として整備され、道標などが設置されてはいるものの、周囲の眺めは極めて悪く、何処を歩いているのか迷ってしまい、全体像が掴み切れなかった。
せめて、もう少し整備がなされたら、本当に素晴らしいんですがねえ。苦手の「ヘビ」に2回も出逢ってしまいました( ̄ー ̄;。
(2013/05/18登城して)

ギャラリー

舟岡山遊歩道案内図(現地案内板より)
01舟岡城跡遊歩道案内図2

城跡内は鬱蒼とした杉林
舟岡城跡は、一応、遊歩道として整備され、道標などが設置されてはいるものの、周囲の眺めは極めて悪く、何処を歩いているのか分からなくなりそうです。
杉林

背の高いシダが生い茂っています
鬱蒼とした城跡には、シダ類が生い茂っていて、そこらじゅうに苦手の「ヘビ」がいそうな気がして心配していたら、2回も出逢ってしまった( ̄ー ̄;。
シダ類の藪

曲輪を区切る段差
舟岡城跡は、廃城後、ほとんどと言っていいほど手が加えられていないらしく、曲輪間を区切る段差等、往時の縄張り地形がそのまま残っています。
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本丸北側の空堀と土塁
城跡の至る所に背の高いシダ類が生い茂り、空堀や土塁などの遺構は、良好に残るわりに実に見づらく、この本丸北側の規模の大きい空堀と土塁など、写真で見ると、このとおり何が何やらサッパリ分かりまへん(/。ヽ)。
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二の丸北側の空堀
この空堀なんぞ、よく分かる方ですね(苦笑)。
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二の丸東側の石垣
シダ類を中心とする薮のため、城のあちこちに多く残る石垣も、見ることが出来たのは僅かでした。この二の丸東側を固める石垣など、藪でなければかなりのものだと思うんだけどねえ(/。ヽ)。 
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二の丸入口の櫓台石垣
この石垣が、最も分かりやすかったです。
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ズームアップ
なかなかしっかりした石組みだと喜んで石垣に近づいて行ったら、突然、「ヘビ」が足元をニョロニョロ
w(*゚o゚*)w
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本丸
本丸跡には「白山比咩神社創祀之地」の碑が建てられている。白山比咩神社の伝承によれば、この舟岡山は白山比咩神霊の初鎮の地と伝えられているのだそうです。
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本丸手前の虎口曲輪への虎口
本丸口(南側)から本丸へ入る虎口は、二重虎口になり、まずは登城道から右に曲がって本丸手前の虎口曲輪(仮称)へ入ることになる。虎口脇の土塁には石垣が確認できる。
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本丸虎口
本丸虎口曲輪へ入ったら、今度は左へ曲がって本丸へ入る。
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