薩摩 亀甲城(南九州市)

本丸下の曲輪から本丸を見上げる

鹿児島方面からの外敵に備えた知覧城の出城

読み方

きっこうじょう

別名

蜷尻城(みなじりじょう?、になじりじょう?)

所在地

鹿児島県南九州市知覧町郡上郡上
【アクセス】
知覧武家屋敷群の東にある小山が亀甲城跡で、武家屋敷群東端の東に広い駐車場がある。駐車場のすぐ北側を流れる麓川に架かる城山橋の南詰に案内板が立っているので、それを参考に登城すればよい。

形状

山城

現状・遺構等

【現状】 知覧亀甲城公園
【遺構等】 曲輪、土塁、堀切、井戸、説明板

満足度

☆☆☆☆

訪城日

2012/11/16

歴史等

亀甲城は、知覧城の出城で、鹿児島方面からの外敵に備えた前衛的城塁である。
南面台地の通路を経て、知覧城との連絡がなされていた。
『現地説明板より』

現況・登城記・感想等

亀甲城跡は、曲輪や堀切などが残ってはいるが、知覧城の出城(砦)でもあり、規模も小さく、それほど見応えはない。
城跡とは関係ないが、城跡の北側を流れる麓川に架かる石造りの矢櫃橋や麓川左岸の石組みの水路や水車小屋跡周辺の石組みは、なかなかのものだ。
(2012/11/16登城して)

ギャラリー

知覧亀甲城公園案内図(現地説明板より)
知覧亀甲城公園案内図

公園化の際に築かれた石垣
城山橋南詰に立つ説明板を参考に亀甲城跡に向かうと、いきなり右手に切込みハギの石垣が見えてきて、一瞬「オーッ!」と思うが、これは公園化の際に築いたものだそうです。紛らわしいですね。
01石垣

公園化の際に築かれた虎口
これまた、公園化の際に築かれたものだそうです。本当に、紛らわしいですよね。
02石垣

石組みの水路
しばらく歩いて行くと、麓川左岸に石組みの水路が・・・。これは、昔のものらしい。江戸時代のものでしょうか?
03水路

矢櫃橋
水路に沿って歩いて行くと、石造りの眼鏡橋が見えてくる。矢櫃橋です。これも昔のものだそうです。これも江戸時代のものでしょうか。
04眼鏡橋

石組みの水路
石組みの水路は、矢櫃橋の先にも延びています。
05水路

水車跡
水路の先には水車跡があります。亀甲城の山から湧き出る水がここへ流れ落ちてきているようだ。
06水車小屋跡

矢櫃橋の上から亀甲城跡を
亀甲城跡へは、矢櫃橋の南側から登って行きます。もっと、いいアングルがあったけど、強烈な逆光で撮れませんでした(/。ヽ)。
07眼鏡橋から城跡を

本丸下
矢櫃橋のところから螺旋状の道を登ること4~5分ほどで、本丸下に到着。本丸下には、腰曲輪が幾つか設けられている。写真奥の土塁上が本丸。
08本丸へ

本丸
本丸周囲には土塁などはなく、南北朝時代の南朝方の臣・知覧又四郎忠世の碑が立っているだけです。
09本丸

井戸跡
南西に延びる尾根に井戸跡が残っている。
11井戸

堀切
また、南西尾根には堀切の確認できる。この尾根は、知覧城方面へ続いているようだ。
10堀切

移築古民家
公園化の際には、亀甲城跡の山腹に古民家「知覧型二ツ家」が移築されている。知覧型二ツ家とは、鹿児島に独特だといわれる二ツ家の中で、特に知覧だけにみられる、二つの屋根の間に小棟をおいてつなぎとした造りで、知覧大工によって創作された知覧独特の知覧町の建築文化だそうだ。
12民家

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