ブレナム宮殿（ｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞ､ｳｯﾄﾞｽﾄｯｸ）/登城記

ジョン･チャーチルがスペイン継承戦争の活躍で与えられた宮殿、第二次大戦中の英国首相チャーチルの生家

英語名

Blenheim Palace

所在地

Woodstock, Oxfordshire OX20 1PP

訪城日

２０１４／０７／２３

歴史等

スペインにおけるハプスブルク家の断絶にともない、その王位と領土の継承をめぐって、１７０１年、フランスとイギリス、オランダ、オーストリアなどの連合諸国との間でスペイン継承戦争が勃発した。
モールバラ公爵ジョン･チャーチルは、１７０２年３月に即位したばかりのアン女王に連合軍の指揮官に選任され、フランス軍の侵略からオランダを守る活躍を見せた。
さらに、１７０４年８月１３日、バイエルンのドナウ川河岸にある「ブレンハイム（Blenheim）、現ブリントハイム（Blindheim)：英名ブレナム（Blenheim）」でフランスとバイエルンの連合軍を破った。この勝利はヨーロッパ支配を目指すルイ１４世の野望を砕いた。
この褒賞として、アン女王はモールバラ公爵に「マナー・アンド・オナー・オブ・ウッドストック」と「ハンドレッド・オブ・ウートン」を授与し、その地に彼の偉大な勝利を記念して館が建てられることになった。
しかし、その後の２年間、政治的な策略により、アン女王との間に亀裂が生じ、モールバラ公爵一家は外国で追放生活を強いられることになった。
公爵は、アン女王が死去した翌日にようやく自国に戻り、自費で宮殿を建設をはじめた。
尚、第二次世界大戦中の首相であったウィンストン・チャーチルは、第７代マールバラ公爵の三男で政治家のランドルフ・チャーチル卿の長男としてブレナム宮殿で生まれた。
『現地購入誌他参照』

現況・登城記・感想等

訪れる前のブレナム宮殿についての知識といえば、「第二次世界大戦中の英国首相ウィンストン・チャーチルの生家」ということぐらいでした。
ところが、訪れてビックリw(*ﾟoﾟ*)w。これはもう「宮殿」というよりも「王宮」と呼ぶべきほど豪華なものでした。
宮殿の外観は勿論、ヴェルサイユ宮殿を思い起こさせるほど豪華な部屋、多くの展示品、どこまでも広がる広大な敷地・・・・。何もかもが驚きですw(*ﾟoﾟ*)w。何しろ、皇居の６倍以上の敷地に、２００以上の部屋があるのだそうです。
チャーチルが貴族の出であることは知ってましたが、ここまでとは✩⃛*ෆʃᵕ ॢᴗ ॢᵕ)꒡◡꒡*ƪෆ*✩
尚、お恥ずかしいことですが、帰国してから、いろいろ調べていて、初めて宮殿内が撮影禁止であるということに気が付きました。そんなこととは、つゆ知らず、また添乗員や現地案内人からも注意がなく、次から次へとバシバシ写真撮影をしてしまいました(￣ー￣；。
という訳で、宮殿内の写真掲載は止めておきます。
（２０１４／０７／２３訪れて）

ギャラリー

ブレナム宮殿の地図（現地購入誌より）
兎に角、だだっ広いです。何しろ、皇居の６倍以上の敷地に、２００以上の部屋があるのだそうですから（苦笑）
ブレナム宮殿絵図2

ブレナム宮殿中心部の図（現地購入誌より）
ブレナム宮殿絵図1

東門
東門の前がバスの駐車場です。現地購入誌には、この東門が主要入口となっていましたが、門は閉まっていて、この右手へ廻り、今ではショッピングセンターになっている建物を通って入城しました。
東門1

東門を城内側から
東門の中は、周囲を建物が囲んでいます。
東門2

時計塔
東門の反対側の建物の上には、時計塔があります。時計塔下の門をくぐると、宮殿主要部の広場へ出ます。
時計台1

宮殿全景
宮殿中心部の建物は、中央にグレート・ホールがある建物があり、その前の広場を囲むように両翼の建物が構えられています。

宮殿前のポルチコ

ポルチコの天井に描かれた目玉w(*ﾟoﾟ*)w
グレート・ホールへの入口（ポルチコ）の天井には、目玉に絵が描かれています。代々の当主は、この城を守っていくために、金持ちの家から奥さんをもらうことが多く、愛のない政略結婚だったそうです。その不幸な奥様のうちの一人が、離婚する際、自分は城から出て行ってからも見張っていることを表わすため描かせた絵だそうです（苦笑）。
尚、写真撮影は、ここまでで館内は撮影禁止だそうです。