13世紀にライヒェンシュタイン城と共に盗賊達の根城となった城
ドイツ語名
Burg Sooneck
別名
ゾーンエック城など
所在地
ラインラント・プファルツ州ニーダーライムバッハ(Niederheimbach)
現状
博物館
歴史等
ゾーネック(ゾーンエック)城は、11世紀にライヒェンシュタイン城の守護城として、
コルネリ修道院第聖堂の執事によって建てられた。
しかし、13世紀初頭にはゾーンネック城もライヒェンシュタイン城と同様、
盗賊の根城となっていたようで、1253年にはライン都市同盟によって、更に1282年にはハプスブルク家の皇帝ルドルフ1世によって破壊された。
1350年頃にマインツ選帝領のために再建されたが、1689年のフランス軍による攻撃で廃墟と化したと推定される。
1825年に、後にプロイセン王フリードリッヒ・ヴィルヘルム4世となった当時の皇太子が買い受け、1834年に狩猟城として再建された。
第一次世界大戦後の1918年、城は国有化され、現在も行政の管理下にあり、博物館として帝国時代やビーダーマイヤー期の調度品、
ライン風景画、武器などが展示されている。また、城内の居酒屋もお薦めだそうだ。
『現地購入ガイドブック他より』
現況・感想等
今回の私達のライン下りは、リューデスハイムから乗船し、30分ほどでライヒェンシュタイン城の下を通過すると、
左岸前方にゾーネック城が見えてくる。
ゾーネック城は、ライヒェンシュタイン城の守護城として築かれたといい、
ライヒェンシュタイン城の北西2kmほどにある山の中腹の険しい岩壁の上に建てられており、守護城というよりも、ライヒェンシュタイン城の詰の城といった感じだ。
いずれにしても、ライヒェンシュタイン城と同様、
『盗賊の城』という小説に出てくるような歴史を持ち、想像を掻き立てる!?
城の隣(南側)の山が削られて山肌をさらけ出している。鉱山らしいが、雰囲気ぶち壊しだ。自然や環境等を大事にするドイツらしくないネ!?
(2010/09/17、ライン川クルーズにて)
ギャラリー
ライン川クルーズ ~Wクリックにて拡大画面に~
ライン川下りは、終点のケルンまで延々と続くが、旅行社のパック旅行によるライン川クルーズは、
リューデスハイムから乗船し、ザンクト・ゴアで下船するのが一般的なようである。そして、この間が、最も見どころが多いようで、
城も密集している。
左岸前方にゾーネック城が
リューデスハイムから乗船し、30分ほどでライヒェンシュタイン城の下を通過すると、
左岸前方にゾーネック城が見えてくる。
城の手前(南側)の山肌が露出!
城の手前(南側)の山が削られて山肌をさらけ出している。鉱山らしいが、雰囲気ぶち壊し!?
船上から見上げる
ライヒェンシュタイン城と較べると、急崖(岩壁)
の上に築かれ要害堅固な城と言えるだろう。
城の真下から