秋庭氏が居館(正尺屋敷)の南に築いた山城
所在地
岡山県高梁市有漢町有漢字土居
形状
山城(標高:265m)
現状・遺構
現状:うかん常山公園(山林)
遺構等:模擬天守、郭、土塁、空堀、標柱、説明板
満足度(10点満点)
2点
訪城日
2007/11/16
歴史等
有漢常山城(うかんつねやまじょう)は、秋庭氏居館の南、有漢川を隔てた山頂(標高265メートル)にあった山城である。
周囲の比高からすれば小山と表現した方が適切な山塊頂部には二段の帯郭を付設した単郭の構えがみられる。主郭は長方形で、
南辺には幅狭く一直線に走る一文字土居を残している。西辺にも微高の土塁基部があるが、郭の四周を土塁が取り囲んでいたかどうか、
現状からでは明らかではない。当城の北面と西面は峻険な地形で、南の後背部も急傾斜で下降し狭い鞍部へとつながっている。
鞍部の西側には深い谷筋が入り込み、鞍部は幅約5メートルの二重堀で切断され、後背部もなかなか堅固な構えをとっている。
この城には天正年間(1573~92)に新山玄蕃允家住が在城していたと松山城の
「籠城記」に記されている。
『現地説明板より』
現況・登城記・感想等
岡山道「有漢IC」を降りるとすぐに左手上に建つ模擬天守が目立つ。
城跡辺りは、芝生の丘に石造りの風車などが建つ「石の舞台」とセットで模擬天守が建つ「うかん常山公園」となっている。
模擬天守脇の遊歩道を下っていくと左手に二重堀があり、さらに下っていくと説明板が設置されている。
そこからさらに下っていくと、やっと城跡へ登る遊歩道がある。帯曲輪のような地形がすでに城域であることを教えてくれる。
登り切った所に標柱が建ち、その後ろ側は藪になっている。入って行くと、土塁等の遺構が残っている。
この城は説明板も登城口も模擬天守から相当離れた所にあるので、登城口も意識的に探さないと本当の城跡には気がつかないだろうなあ。
せめて説明板を模擬天守の横あたりに設置すればいいのに・・・。
(2007/11/16登城して)
ギャラリー
縄張図
二重堀
模擬天守脇の遊歩道を下っていくと左手に二重堀がある。
登城道(遊歩道)と模擬天守
登城道(遊歩道)はきれいに整備されている。ここからの天守は模擬とはいえなかなかのものだ。
段曲輪
登城道(遊歩道)を登りきると、曲輪が塁段になっているのがよくわかる。
城址名標柱
一番上の曲輪に標柱が建ち、後ろは藪になっている。
土塁
藪の中に主郭等々があるはずだが、この土塁から奥はあまりの藪でギブアップ!!