エーレンフェルス城(リューデスハイム)

ライン川クルーズ船上から廃墟を見上げる

マインツ大司教の税関所、15世紀には大聖堂の宝物の避難所としても利用

ドイツ語名

Burg Ehrenfels

所在地

ヘッセン州リューデスハイム

歴史等

エーレンフェルス城は、1211年、マインツ大司教により築かれた。この地は、ビンゲンと共に、ライン片岩山地流域における大司教の拠点となっていた。
税関所として使われていたが、1356年には、大司教の滞在居城として増築され、同時に暴動市民から身を守る城でもあった。
また、15世紀の社会不安の時代には、大聖堂の宝物もここに移されたという。
正方形の土台構造を持ち、山側は約5mの防壁で守られ、その下層部は13世紀に、上層部は14世紀に構築された。
1689年にフランス軍により破壊された。
『現地購入ガイドブック・ライン河畔の城塞や居城(rahmelverlag刊)他参照』

現況・感想等

ライン川クルーズで、ビンゲンの港を出てしばらくすると、中洲にネズミの搭が見え、その右奥のブドウ畑の丘にエーレンフェルス城の廃墟が見えてくる。
往時は、威風堂々とした城であったそうだが、現在は廃虚と化して、老朽化がひどく内部見学はできないそうだ。
しかし、船上から見上げる限り、そのまま放っておくのが勿体ないような古城の風情を感じるのは私だけだろうか?
現地で手に入れたガイドブックには、19世紀のロマン派の詩人カール・ジムロックは、搭の上からの眺めを「ライン谷間で最も壮大な景色であろう」と絶賛したとある。
尚、ここから暫くは、右岸には城跡がなく、逆に、左岸には次から次へと見事な城跡が現われる。
(2010/09/17ライン川クルーズにて)

ギャラリー

ライン川クルーズ ~Wクリックにて拡大画面に~
ライン川下りは、終点のケルンまで延々と続くが、旅行社のパック旅行によるライン川クルーズは、リューデスハイムから乗船し、ザンクト・ゴアで下船するのが一般的なようである。そして、この間が、最も見どころが多いようで、城も密集している。

ライン川クルーズで、ビンゲンの港を出てしばらくすると、中洲にネズミの搭(写真左)が見え、その右奥のブドウ畑の丘にエーレンフェルス城(写真右)の廃墟が見えてくる。
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エーレンフェルス城
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船上から廃墟を見上げる
現在は廃虚と化して、老朽化がひどく内部見学はできないそうだが、船上から見上げる限り、そのまま放っておくのが勿体ないような古城の風情を感じる。また、かなり断崖上にあるのがよく分かる。
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振り返る
城址の下を通り過ぎてから振り返って見ると、最初に見えてきた時よりも、要害堅固な城であるのが分かる。
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船尾から
船尾にも結構な人の数が・・・。北欧から来ている人も多いようだった。左奥がエーレンフェルス城。
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