大隅 蒲生麓(姶良市蒲生町)

蒲生麓地頭仮屋門

江戸時代に薩摩藩で形成された麓(外城)の一つ

読み方

かもうふもと

所在地

鹿児島県姶良市蒲生町上久徳(姶良市役所支所)
姶良市役所支所周囲一帯が麓で、姶良市役所支所にお仮屋門が現存
姶良市役所支所:姶良市蒲生町上久徳2399、電話0995-52-1211

現状・遺構等

【現状】 市街地
【遺構等】 お仮屋門、武家門、石垣、生垣

満足度

☆☆☆☆

訪城日

2012/11/17

歴史等

江戸時代、薩摩藩は、元和元年(1615)の一国一城令により、鹿児島城(鶴丸城)以外の城は全て破却し、それに代わるものとして、外城 (とじょう)と呼ばれる行政区画(時代により増減があったが、寛永16年には113ヶ所)を設け、「御仮屋」とか「地頭仮屋」といわれる在地役所を中心に、その周囲に犬槙の生垣、石垣造りの郷士屋敷の集落「麓」を形成した。蒲生麓もその一つである。

現況・登城記・感想等

蒲生麓は、出水麓知覧麓とは較べるべくもないが、立派な武家門や生垣が多く残り、風情のある町並みである。
また、地頭仮屋跡に建つ姶良市役所支所には、「お仮屋門」が現存しているが、現存しているのは、出水麓、山崎麓、末吉麓など僅かだそうだ。
お仮屋門の横には「御仮屋犬槇」と呼ばれる立派な木が立っている。
また、蒲生には、蒲生八幡神社境内に立つ「日本一の大楠」がある。蒲生麓に寄ったのならば、是非・・・。
(2012/11/17訪れて)

ギャラリー

地頭仮屋門と御仮屋犬槇
蒲生地頭仮屋の正門で、高さ4.5m、横6.1mで、全て楠木が使用されている。(鹿児島県指定文化財)
御仮屋犬槇(写真左)は、推定樹齢約400年、樹高10m、根回り4m、幹囲3.5mある。(姶良市指定天然記念物)

IMG_6804

武家門と石垣・生垣
蒲生麓は、出水麓や知覧麓とは較べるべくもないが、立派な武家門や生垣が多く残り、風情のある町並みである。
IMG_6814

IMG_6812

IMG_6813

日本一の大楠
蒲生八幡神社境内に聳える国指定特別天然物の楠の木は、確かにスゴイw(*゚o゚*)w。推定樹齢1500年で、高さこそ30mほどであるが、根回り33.57m、目通り幹回り24.22mの日本一の巨木だ。
保安4年(1123)に蒲生の地を治めていた蒲生舜清が、豊前の宇佐八幡宮の分霊を勧請し、正八幡若宮(蒲生八幡神社)を建立したときには、既に、この「蒲生のクス」は神木として祀られていたという(国指定天然記念物)。

IMG_6810

トップページへ このページの先頭へ

コメント

この記事へのコメント

名前

メールアドレス

URL

コメント