ホリールード宮殿（ｽｺｯﾄﾗﾝﾄﾞ､ｴｼﾞﾝﾊﾞﾗ）/登城記

ホリールード宮殿全景

１５世紀からスコットランド王の住居、現在はエリザベス２世の夏季滞在地として使用される宮殿

英語名

Palace of Holyrood

正式名称

ホリールードハウス宮殿（The Palace of Holyroodhouse）

所在地

Canongate, Edinburgh EH8 8DX Scotland

歴史等

ホリールード宮殿は、１１２８年に、廃墟と化したアウグスティヌス派の寺院跡にデイヴィッド１世によって建てられた寺院が前身である。寺院では多くの戴冠式や王族の結婚式が挙げられた。
１５世紀、現在の宮殿北側にゲストハウスが建てられ、宮殿建設前にはスコットランド中世の王たちの多くがここに泊まったが、１５世紀後半から宮殿は王の住居となった。ホリールードで１４３０年に生まれたジェームズ２世は、ここで戴冠し結婚している。
１４９８年から１５０１年まで、ジェームズ４世はホリールードを言葉通りの宮殿にすべく、新しい建築物を建てた。ジェームズ５世は、１５２８年から１５３６年の間に現在の北西塔を加えた。この塔には、かつてメアリー１世が住んでいた部屋がある。
ジェームズ６世が１６０３年にイングランド王位に就くためロンドンへ去ると、宮殿はもはや半永久的な王宮の座ではなくなった。ジェームズが再訪したのは１６１７年である。
１６５０年、事故か策略のどちらか不明だが、宮殿はオリヴァー・クロムウェルと配下の兵士らが滞在中に炎上した。クロムウェルは宮殿を再度立て直したが、彼の再建部分はチャールズ２世の命で再度建設し直され、１６７１年から８年かけて建築家ウィリアム・ブルースの手で現在の形にされた。
ジェームズ７世（２世）はカトリック排斥の結果、軍の職を解かれ、１６７９年から１６８２年までホリールードに住んでいた。
１７０７年の後、宮殿はスコットランド貴族の議員選出の場として使われた。チャールズ・エドワード・ステュアートはジャコバイト運動の盛り上がった１７４５年の５週間、ホリールードに滞在した。
フランス革命が勃発すると、ジョージ３世は、ルイ１６世の弟アルトワ伯シャルル（のちのシャルル１０世）をホリールードに住まわせた。シャルルらが王座を追われ２度目の亡命を図ると、１８３０年から１８３２年までホリールードに再び暮らし、オーストリア帝国へ移っていった。
１５世紀から、スコットランド国王夫妻の住居として使われてきた宮殿は、現在、エリザベス２世の夏季の滞在地として使用されている。
『ウィキペディア他より』

現況・登城記・感想等

今回のツアーではホリールード宮殿への入城はなく、門の外から見るだけでしたので、特に感想はありません（苦笑）。
あまり時間がない今回のツアーです。時間さえあれば入城したいところですが、ただただ早くエジンバラ城見学へ行きたかっただけです。尤も、宮殿内に入館すれば、それなりに見どころも多いのでしょうがねえ。
（２０１４／０７／１９訪れて）

ギャラリー

クィーンズギャラリー(Queens Gallery)
ホリールード宮殿は、ロイヤル・マイルの東端に位置しますが、宮殿の手前（宮殿と同じ敷地内）にクイーン・ギャラリーがありますが、その名の示す通り、英国王室の美術コレクションを展示しています。かつて教会として利用されていたヴィクトリア王朝様式の建物を改築したもので、エリザベス女王即位５０周年記念事業の一環として２００２年にオープンしました。当然、入館時間はありませんでした(／。ヽ)。
クイーンズギャラリー

城門
クイーンズ・ギャラリーの左奥に城門があります。今回は、入城しないので、ここから写真を撮りました。右手のクイーンズ・ギャラリーの壁に宮殿内への入口があり、壁には紋章が・・・。

紋章
紋章好きの国柄のようで、エジンバラ城でもそうでしたが、至る所で色鮮やかな紋章の銘板を見掛けます。スコットランド王家の紋章はユニコーンです。ユニコーンにレッドライオンをあしらい、ユニコーンの上には王冠の入ったスコットランド旗（青地に白い対角線のクロス）が掲げられ、周りをスコットランドの国の花「アザミ」が取り囲んだ紋章です。
スコットランド王紋章

宮殿全景
門（柵）の間から撮ったものです。宮殿左奥には廃墟となったホリールード修道院(Holyrood Abbey)が見えます。１９９９年にスコットランド議会が成立してから、王は少なくとも宮殿で１週間滞在しています。現女王エリザベス２世は、公式行事の一環でスコットランドを訪問すると必ず滞在します（私的滞在にはバルモラル宮殿を利用する）。エリザベス２世や王室メンバーの滞在がない場合、宮殿は一般に公開されます。
ホリールード宮殿