上野 大室城(前橋市)

二の丸南東部の水堀

白井長尾氏が築城、江戸期には前橋城の支城に

所在地

群馬県前橋市西大室町1709、大室神社・西大室町公民館(公民館に駐車場所有)

形状

平城

現状・遺構等

現状:大室神社、西大室公民館、宅地他
遺構等:曲輪、土塁、水堀、碑、説明板

満足度

★★☆☆☆

訪城日

2008/12/20

歴史等

大室城は、12世紀末までは大室氏の城で、この頃は、北西500mの本城とよばれる場所にあった。
天正年間(1573~1591)白井長尾憲景によって現在の場所に築かれ、家臣牧弾正の居城となった。
その後は、戦国武将が交代して城主となり、慶長6年(1601)酒井重忠が前橋城主になると、 家臣であった石川氏がこの城を守った。
寛延2年(1749)酒井氏が姫路城主となり移ると、 家臣の石川氏もそれに従い、大室城の管理は最善寺に任せた。
『現地説明板他参照』

現況・登城記・感想等

大室城は、本丸を中心に東に二の丸を配し、そのそれぞれの周囲を堀で囲み、更に、その南北にそれぞれ曲輪が配置されていたようだ。
北曲輪・南曲輪は宅地や畑地となっているが、本丸と二の丸周辺の主郭部は、往時の面影をよく残している。
本丸跡には大室神社が鎮座し、二の丸跡は公民館の敷地になっている。
本丸は二の丸より一段高く、静寂が往時を偲ばせ、二の丸の周囲には土塁と水堀が実に良好に残っている。 
また、本丸の北側に、馬出し跡のような土塁が残っている。
(2008/12/20登城して)

ギャラリー

縄張略図(現地説明板より)
二の丸の東側の水堀の前に、この略図付きの説明板が設置されている。大室城は、 本丸を中心に東に二の丸を配し、そのそれぞれの周囲を堀で囲み、更に、その南北にそれぞれ曲輪が配置されていたようだ。

本丸
本丸跡には大室神社が鎮座し、その静寂が往時の面影を偲ばせる。

石碑
神社の東側入口(虎口跡?)に碑が建っている。

二の丸
二の丸跡は公民館の敷地となり、駐車場所がある。奥の本丸跡は一段高くなっている。

【二の丸周囲の土塁と水堀】
二の丸の東・南・北には、今尚水堀と土塁が実に良好に残っている。
(東側の土塁と水堀)
二の丸の東虎口に、今は木橋が架かっている。写真手前右に説明板が設置されている。

(北側の土塁と水堀)

(南側の土塁と水堀)

馬出し土塁?
本丸の北側には、馬出し跡のような土塁が残っていた。

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