砦公園
今川方の鳴海城に対抗し信長が築いた3砦の1つ、桶狭間合戦直前に集結した砦
所在地
名古屋市緑区鳴海町砦
【アクセス】
「潮見が丘」信号を西進し、次の信号を(南へ)左折し50mほど行くと右(東)高台上に「砦公園」がある。
形状
平山城
現状・遺構等
【現状】 砦公園
【遺構等】 説明板
満足度
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訪城日
2011/08/17
歴史等
善照寺砦(ぜんしょうじとりで) は、永禄2年(1559)、織田信長が今川義元の尾張侵入に備えて築いた砦(中島砦・丹下砦・善照寺砦)の一つであり、近くに位置する義元の部将で勇名高い岡部元信が守る鳴海城に対する備えの意味が多かった。
同3年(1560)の桶狭間合戦の時には、佐久間右衛門(信盛)とその弟左京助が守っていたが、5月19日、桶狭間に義元を奇襲する直前、信長はこの砦に兵3千を集結したといわれる。
『「日本城郭大系9」、「現地説明板」等より』
現況・登城記・感想等
善照寺砦(ぜんしょうじとりで)は、今川方の尾張の拠点鳴海城の東僅か600mほどの高台上にあり、桶狭間合戦時の虚々実々の駆け引きの有様に興味を掻き立てられる。
砦の遺構は何も残っていないが、砦公園に立つと、西側を除く三方が急崖状で周囲を一望出来る地形が往時を偲ばせてくれる。
(2011/08/17訪れて)
ギャラリー
急坂上の砦公園
「潮見が丘」信号を西進し、次の信号を(南へ)左折し50mほど行くと右(東)高台上に森が見える。これが、善照寺砦跡の「砦公園」である。その脇の道は、かなりの急坂である。
塁段
TOP写真の東側は、腰曲輪のように塁段状の地形になっている。
【桶狭間古戦場】
当地から、桶狭間古戦場は近いが、場所特定は完全なものではなく、緑区内と豊明市の2ヶ所に「桶狭間古戦場公園」がある。どちらも名古屋市中心から近く、住宅街として開発され、往時の地形は全く残ってはいないが・・・・。
桶狭間合戦時の両軍の進路
(緑区有松の桶狭間古戦場公園の説明板より) ~画面をクリックにて拡大~
緑区有松町の古戦場公園
合戦の状況が、砦や丘、川等がジオラマ風に展示?され、なかなか興味深く造られている。これは、歴史好きの人、特に信長ファンにはたまらないかも?
豊明市の古戦場公園
有松町の公園からすぐ近くにあるが、多少は緑が多く、道路を隔てたところにある急崖が何となく往時の雰囲気を醸し出しているような気も?