御殿正殿
前田利家の5男利孝を祖とする前田家の陣屋
別名
前田家陣屋
所在地
群馬県富岡市七日市1425-1(県立富岡高校)
形状
陣屋
現状・遺構等
現状:県立富岡高校
遺構等:御殿正殿、表門、復元城壁、寶塔、石塁、櫓台、看板
満足度
★☆☆☆☆
訪城日
2007/10/04
歴史等
加賀藩主前田利家の5男利孝は元和元年(1615)4月、大阪夏の陣の戦功によって上野国甘楽郡内に1万石を与えられ、
七日市に陣屋を構えて立藩した。
小藩のため、本家加賀藩よりたびたび財政援助を受けた。
幕末の元治元年(1864)、水戸天狗党の領内通行の際、高崎藩兵とともに戦ったが、
惨敗した。
明治2年(1869)に襲封した最後の藩主利昭は版籍奉還をし、同4年(1871)に廃藩となった。
『「藩と城下町の事典(東京堂出版刊)」、「大名の日本地図・中嶋繁雄著(文春新書刊)」参照』
現況・登城記・感想等
七日市陣屋はその大半が現在県立富岡高校の敷地となっており、校門前に大きな看板が建っている。
校内には陣屋の黒塗りの表門と御殿造りの本屋が現存している。
また、西南角の石塁の上に前田家御寶塔が建っている。
折角表門や御殿が現存しているのに説明板がない(気が付かなかっただけかも?)のは、ちょっと残念だ。
(2007/10/04登城して)
ギャラリー
富岡高校校門前に建つ大きな看板
黒塗りの現存陣屋表門と復元城壁
御殿造りの本屋(現存)① 正面から撮影
御殿造りの本屋(現存) 西側から撮影
前田家御寶塔(櫓台?)
高校の西南角(外)にある古墳を利用した石塁の上には前田家御寶塔が建っている。説明板には
「陣屋の西辺の石垣にあたる」とだけなっているが、この南側は崖となり見晴らしも良いので、櫓が建っていたのでは?と思われる。