主郭跡に建つ城址碑と説明板
那須与一宗隆の父資隆が築いた城
所在地
栃木県大田原市大輪、川田
形状
山城
現状・遺構等
現状:公園
遺構等:曲輪、石碑、説明板
満足度
★★☆☆☆
訪城日
2008/11/25
歴史等
高館(たかだて)城は、那須与一宗隆の父・資隆が築城し、一時那須の本拠となり、与一宗隆も在城したと伝えられる。
また、源平の争乱期に与一宗隆の11人兄弟のうち兄9人が平氏側に与し、文治2年(1186)
源頼朝の命を受け梶原景時が指揮する鎌倉の軍勢に攻められて落城したともいわれる。
また、那須家の一つ川田氏の要害とみる説もあり、城のすぐ北麓に川田氏の居館があった。
高館城は、那珂川の左岸の八溝山地黒羽支丘の一突端を中心とした急峻な城で、川田・大輪の平地からの比高は100m以上あり、
主郭は標高300mあって、二の丸・出丸・帯郭などがあったという。
この地は、稲沢・伊王野等と共に白河の関に通ずる東山道の渡河点を押さえる要衝の地であった。
『現地説明板他より』
現況・登城記・感想等
高館城址は城址公園となり、頂上部のすぐ下の駐車場まで車で登って行ける。
自然の急傾斜を利用した、しかも源平争乱期に築かれたという非常に古い山城だけに、空堀や土塁などの人工的な遺構はあまりないが、
頂部の主郭を中心に腰曲輪らしき削平地が何箇所か確認できる。
主郭と主郭北西部の二郭付近は公園として整備がされ東屋が建っている。また、二郭の突端には展望台も建っている。
遺構に見応えのあるものは少ないものの、主郭からの眺望は素晴らしく、眼下を蛇行する那珂川、
その遠く向こうに聳える那須岳や日光連山の姿はまさに絶景である。
(2008/11/25登城して)
ギャラリー
城址公園駐車場
高館城址は城址公園となり、頂上部のすぐ下の駐車場まで車で登って行ける。駐車場脇の紅葉が実に見事だった。
登城道
駐車場から主郭までは100mほど。腰曲輪の間を縫うように登って行く。
主郭
主郭は削平地とはいえ、あまり平らではない。東屋が建ち、城址碑と説明板が立っている。
二郭
二郭は主郭の北西部へ突き出ており、ここにも東屋が建ち、郭の突端には物見台風の展望台が設置されている。
眺望 ~クリックにて拡大画面に~
主郭や二郭展望台からの眺望は本当に素晴らしい。眼下を蛇行する那珂川、
その遠く向こうに聳える那須岳の姿はまさに絶景である。