上野 羽根尾城(長野原町)

本丸土塁上に建つ石碑と説明板

海野棟綱・真田幸隆父子が武田・村上・諏訪連合軍に追われ、落ち延びた城

別名

羽尾城

所在地

群馬県吾妻郡長野原町羽根尾(JR羽根尾駅北東後方の山)

形状

山城

現状・遺構等

現状:山林
遺構等:曲輪、土塁、堀切、石碑、説明板

満足度

★★☆☆☆

訪城日

2008/06/17

歴史等

羽根尾城(はねおじょう)は、戦国時代に信濃源氏・滋野氏の末裔羽尾幸全入道によって築城されと言われ、 幸全はこの城を根拠として吾妻郡に勢力を振るった。
天文10年(1541)、信州佐久方面に侵入した武田信虎・村上義清・ 諏訪頼重の連合軍に海野平郷を追われた滋野一族の海野棟綱とその子幸隆(のちに真田幸隆)は、鳥居峠を越えて、関東管領・ 上杉憲政に仕える同族の羽尾幸全入道を頼り、この羽根尾城(長野原城等諸説あり)に落ち延びた(海野合戦)。
海野棟綱・真田幸隆父子は幸全に庇護され、のちに長野業政の箕輪城に預けられたが、 海野平の奪還をめぐって、関東管領・上杉氏を頼ろうとする父・海野棟綱と、甲斐の武田晴信(信玄)を頼ろうとする真田幸隆の意見が対立し、 幸隆は箕輪城を出て、甲斐躑躅ヶ崎館の晴信 (信玄)に仕えた。
幸隆はその後、信濃先方衆、上州先方衆として小県から吾妻にかけての攻略を命ぜられ、大恩ある羽尾幸全、長野業政らと闘うことになる。
幸全の舎弟海野幸光(長門守)輝幸(能登守)兄弟は、ともに武勇を謳われた豪の者で、永禄9年(1566)真田幸隆により、 幸光は岩櫃城代、 輝幸は沼田城代にそれぞれ任ぜられたが、 兄弟を妬む者の陰謀により、真田昌幸の誤解を受け、幸光は岩櫃城で、 輝光は迦葉山の女坂で自刃して果てた。時に、天正9年(1581)11月29日、幸光75歳、輝幸72歳であった。
『「真田昌幸・竜崎攻著(PHP文庫刊)」、「現地説明板」他参照』

現況・登城記・感想等

羽根尾城は、真田氏の祖ともいうべき真田幸隆が、武田・村上・諏訪連合軍に海野平郷を追われ、落ち延びた城ということで、 是非一度は訪れたいと思っていた城址である。
登城口が分からなくて、羽根尾駅付近にいた人に教えてもらった。車で途中まで行けるか聞いたところ、「軽自動車なら行けるが、 普通車はちょっと無理だろう」とのことで、駅に駐車して歩いて行った。
羽根尾駅から、国道145号線を100mほど東へ行った所から、 北へとJR線のガード下を水路に沿って潜って行くと羽尾城址の案内板があった。
そこから林道(普通車でも登って行けそうだった)を登って行くと、水道施設?の小屋があり、案内板もある。 そこを右の方へと150~200mほど登って行くと、案内板があり右へと曲がると堀切の底へと出る。そこから本丸へと登る。 駅から本丸跡まで約20分ほど掛った。
本丸は非常に狭く、土塁上に石碑と説明板が立っている。土塁の南北両側は狭いが削平地となっている。北側削平地の北側には土塁があり、 その向こうは急崖になっている。説明板によると、南側下には二の丸、三の丸が続いているとのことだが、よく分からなかった。
本丸の西には堀切がはっきりと残っている。先程の堀切と共に、本丸の東西は堀切で断たれていたようだ。
この城址は、想像していたよりも小規模であり、確認出来る遺構も少なかった。期待が大きかっただけに・・・。
(2008/06/17登城して)

ギャラリー

林道から登城道へと
林道を登って行くと、水道施設?の小屋があり、案内板もある。そこを右へと登って行く。

本丸下(堀切)へと
上写真の所から150~200mほど登ると、案内板があり右へ曲がると、本丸東の堀切の底(写真中央奥) へ出る。

堀切
写真右上が本丸で、案内板の前から右上へと登って行く。

本丸へ
上写真の堀切を登り本丸へ。登った辺りにすぐ土塁が確認できるが、 藪がひどく写真では全く分からなかったので、写真は省略。藪を突っ切ると鉄塔へと出る。
 

本丸土塁上に建つ石碑と説明板
鉄塔を潜ると、本丸土塁上に石碑と説明板が。土塁は非常に狭く、ここに建物があったとは思えない。 この南北両側下に狭い削平地がある。恐らく、北側削平地が本丸であろうか?

本丸?
上写真の北側の削平地で、恐らく本丸であろう。写真右が石碑の建つ土塁、左側は本丸を囲む北側の土塁。

本丸北側の土塁
上写真左側の土塁。土塁奥(北)は急崖になって、防御は堅いのが分かる。

腰曲輪?
㊧石碑の立つ土塁の南下の曲輪。腰曲輪であろうか?㊨この下にも腰曲輪が確認できた。
これが、説明板で言うところの二の丸、三の丸??
 

堀切
本丸の西には堀切がはっきりと残っている。先程の堀切と共に、本丸の東西は堀切で断たれていたようだ。 めぼしい遺構が少ない中で、この堀切が最大の見所と言えるであろうか!?
 

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