カムイチャシ(豊浦町)

噴火湾に突き出たカムイチャシ全景

噴火湾に突き出た絶壁の岬にあるチャシ、眺望が素晴らしい

所在地

北海道虻田郡豊浦町礼文華、カムイチャシ史跡公園
【アクセス】
豊浦ICから国道37号線へ出ます。国道37号線を長万部方面へと200~300mほど西進したところの交差点(信号)を左折して、県道608号線に入り、しばらく南下すると海沿いの道になります。そこを道なりに西進すると「カムイチャシトンネル」があります。トンネルの上が「カムイチャシ史跡公園(チャシ跡)」ですが、トンネルをくぐると右手に「カムイチャシ史跡公園」の看板があります。そこから急な階段を登って行きます。

形状

蝦夷式砦

現状・遺構等

現状:カムイチャシ史跡公園
遺構等:郭、堀切、説明板

満足度

★★☆☆☆

訪城日

2007/09/09

歴史等

東にオフケシ(大岸)、西にレブンケシ(礼文華)、南に駒ケ岳を望むこのカムイチャシは、原形のまま残されている道南随一の史蹟である。
チャシの種類は、丘先式・面崖式・丘頂式・平地式・孤島式等があり、およそ483基のチャシが確認されている。このカムイチャシは、丘先式の一つである。
「チャシ」とは、アイヌ語で砦・館・柵・柵囲いの意味を持つ。
チャシの建造の目的として、濠を掘り木柵や土塁をめぐらして、館や砦として利用する場合と、宗教的行事や会合を行う祭場的な場としての利用に大別される。
ここカムイチャシは、つぶて石の発見から砦を目的として造られたと思われる。
『現地説明板より』

現況・登城記・感想等

カムイチャシへは礼文華の海岸から噴火湾に突き出た岬の上にある。まさに天然の要害というべき地形で、海に突き出た東西と南側は絶壁である。
カムイチャシトンネルの横の、強烈に急な階段(120段ほどある)を登り切ると、展望台に出る。そこからの眺望は本当に素晴らしく感激するほどであった。遥か真下に白波が打ち寄せる海岸が遠く向こうの山並みの下まで伸び、その横を室蘭本線が走っている。海岸に打ち寄せる白波が実に美しく、いつまで見ていても飽きることがない。また、その背後の山の上には、2008年のサミット会場に決まった「ザ・ウィンザーホテル」が、さらにその少し右の方には有珠山が望める。
さて、そこからカムイチャシへと馬の背のような道を進んで行くと、最も狭くなった所に堀切があり、橋が架かっている。その奥が郭であるが、非常に狭いことから想像すると、砦としても使用されてはいただろうが、物見台としての重要性が高かったのでは?
(2007/09/09登城して)

ギャラリー

カムイチャシ全景
カムイチャシへは礼文華の海岸から噴火湾に突き出た岬の上にある。まさに天然の要害ともいうべき地形で、海に突き出た東西と南側は絶壁である。
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さあ登城
カムイチャシトンネルの横の、強烈に急な階段(120段ほどある)を登り切ると、展望台に出る。左側は室蘭本線のトンネル。
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眺望 ~クリックにて拡大画面に~
展望台からの眺望は本当に素晴らしく感激した。遥か真下には白波が打ち寄せる海岸が遠く向こうの山並みの下まで伸び、その横を室蘭本線が走っている。海岸に打ち寄せる白波が実に美しく、いつまで見ていても飽きることがない。また、その背後の山の上には、2008年のサミット会場に決まった「ザ・ウィンザーホテル」が、さらにその少し右の方には有珠山が望める。
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カムイチャシへの登城道
馬の背のような道を通って行く。
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登城道の横の崖(堀切を渡りきった所から撮影)
道の両側は強烈な崖になっている。
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堀切
最も狭くなった所に堀切があり、橋が架かっている。その奥が郭である。
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郭は非常に狭いことから想像すると、砦としても使用されてはいただろうが、物見台としての重要性が高かったのでは?
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絶壁危険!?
郭の奥には、「キケンですので柵からでないで下さい」の注意が!
この絶壁見ればそんなこと誰でも分かります!!わざわざ柵から出る人いるの?

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