伊勢 羽津城(四日市市)

城跡西側に僅かに残る土塁と城址碑

藤原秀郷を祖とする四日市赤堀三家の一つ羽津家の居城

読み方

はづじょう

所在地

三重県四日市市城山町、城山公園
【アクセス】
近鉄阿倉川駅の線路の西側沿いの道を4~500mほど北上した右手の公園が城跡

形状

平山城

現状・遺構等

【現状】城山公園
【遺構等】曲輪、土塁、切岸、石碑2基、説明板

満足度

☆☆☆☆

訪城日

2005/05/06
2010/11/14ほか

歴史等

羽津城は、藤原秀郷を祖とする赤堀三家の一つ羽津(赤堀)家の城で、15世紀後半、この地を治める藤原(田原・俵)盛宗によって築かれた。
藤原(田原・俵)氏は、もともと上野国赤堀庄に住んでいたが、応永年間(1394~1428)に景信(かげのぶ)が伊勢に移り、四日市の赤堀に城を構えたとされる。景信は、長男の盛宗を羽津城に、次男の秀宗を赤堀城に、そして三男の忠秀を浜田城に配した。世にいう赤堀三家である。

永禄8年(1566)、織田信長の伊勢攻略がはじまり、北伊勢の諸氏は織田家臣滝川一益の麾下に属した。羽津城の羽津近宗(赤堀右京介)もこれに従った。
羽津城
は、盛宗から近宗まで6代の主の居城となったが、元亀3年(1572)、羽津近宗が滝川一益家臣の茂福城代山口氏に謀殺され、開城。
これに乗じて阿倉川城の舘氏は羽津に侵攻したが、羽津城主の一族である浜田城主浜田(田原)遠江守が阿倉川滅亡を期して、翌天正元年(1573)に侵攻したのが「阿倉川合戦」である。

尚、天正12年(1584)の小牧長久手合戦時には羽柴秀吉がこの城に陣を置いたことが伝えられている。
その後、羽柴秀吉と織田信雄の合戦後の和睦により廃城となった。
『海蔵小誌、現地説明板他より』

現況・登城記・感想等

羽津城は、我が家(実家)から直線距離にして400mほどのところにある。
亡くなった親父から伝え聞くところによると、我が家の先祖はその昔(室町時代)に上野国(現群馬県伊勢崎市赤堀)からこの地に、時の殿さんに付いてやってきたとのことであり、そのお城がこの「羽津城」だと聞いたことがある。そういえば、赤堀家の家紋は三頭左巴で、我が家の家紋も同じである。

城址は公園となっているが、近鉄の線路で真っ二つに分断され線路の上に橋が架かっている。
線路西側の曲輪跡には土塁が残り、立派な石碑が2基建てられているが、東側の曲輪跡には遺構らしきものは全く残っていない。しかし曲輪の東側はかなりの高低差があり、築城に適した地であったのが分かる。
尚、初代城主盛宗が建立して菩提寺とした正法寺が西300mにあり、近年、羽津(赤堀)家6代の墓と五輪塔が建てられた。
(2011/08/19)

このたび、燐家(分家)のS吾氏等5名で執筆した地元史「海蔵小誌」をゲットしましたが、その中に羽津城の砦(出城?、物見台?)跡についての記述があったので、その写真を追加収載しました。
(2022/03/19)

ギャラリー

羽津城址西側の切岸
近鉄名古屋線阿倉川駅から線路に沿った道を4~500mほど北上すると、右手に羽津城址が見えてくる。
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城跡西側に建てられた2基の城址碑と背後に僅かに残る土塁
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上写真左側の城址碑と背後の土塁
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右側の背の高い城址碑と説明板
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説明板
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近鉄名古屋線により真っ二つに分断された城跡を繋ぐ橋の上から鉄道と電車を
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近鉄名古屋線の線路で真っ二つに分断された羽津城址を
写真奥に見える橋の両側が城址。
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羽津(赤堀)家6代の墓と五輪塔~正法寺墓地に~
2011/8/15に墓参りに行った時に見つけたのですが、私が子供の頃には無かったのですが、現住職がいつの間にか建てたようで五輪塔の後ろには赤堀(羽津)家と正法寺についての説明板も建てられています。写真右が墓です。
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正法寺説明板
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羽津城砦(出城?、物見台?)跡
実家(四日市市)のある阿倉川駅(近鉄)の東側下には朝鮮人学校がありますが、その南西の崖上(阿倉川駅の南東すぐそば)には狭いながらも雑木林が残っています。
以前、実家の隣の分家の叔母さんに、ここが砦跡だと聞いてはいましたが、「海蔵小誌」にも羽津城の砦(出丸というか物見台かな?)とのことなので阿倉川駅の下りのプラットホームから写真を撮りました。
この雑木林のある場所は、確かに東側が10m近い急崖になっており北東から南東にかけて遥か遠くまで見渡すことが出来、砦というか物見台を築くには絶好の地です。尤も、私が子供の頃には、東側の崖下は既に住宅が密集しておりましたがネ。
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