美濃 お茶屋屋敷(大垣市)

ボタン園(お茶屋屋敷)入口の門と竹穂垣

家康が岐阜城御殿を移築させ造らせた将軍専用の休泊所

所在地

岐阜県大垣市赤坂町勝山
正安寺のすぐ南、赤坂中学の東
正安寺:赤坂町4011、電話0584-71-0488
赤坂中学校:赤坂町3421、電話0584-71-0830
お茶屋屋敷の門の北側(正安寺の西)に駐車場あり

形状

屋敷

現状・遺構等

現状:ボタン園
遺構等:屋敷跡、大手門跡、土塁、空堀、井戸、石柱、標柱、説明板

満足度

★★★☆☆

訪城日

2010/11/30

歴史等

お茶屋屋敷は、慶長9年(1604)徳川家康が、織田信長の造営した岐阜城御殿を移築させた将軍専用の休泊所である。
江戸時代に五街道に整備された将軍家の宿泊施設で、中山道には道中四里毎に造営され、周囲には土塁・空濠をめぐらし、 その内廊を本丸といい厳然とした城郭の構えであった。
現在ここが唯一の遺構で、その一部を偲ぶことができる交通史上重要な遺跡である。
『現地説明板等より』

現況・登城記・感想等

お茶屋屋敷は、現在は数多くのボタンが植えられ、東海有数のボタン園として一般開放されている。
入園口の門の両側に長く続く竹穂垣の姿が美しい。また、その竹穂垣の内側に良好に残る土塁と空堀の光景も素晴らしい。
屋敷の周囲をめぐっていた土塁と空堀は、取り壊され赤坂中学校になっている西側部分を除き、良好に残っている。
また、門を入ってすぐ左手の竹薮も綺麗に整備され、近くに生えている紅葉と相俟った光景が素晴らしかった。
(2010/11/30訪れて)

ギャラリー

屋敷北側の竹穂垣
この長く続く竹穂垣は、上品でありながら野趣あふれ、紅葉とも相俟ってかっこいい。 左写真の右奥に見えるのは屋敷北側の土塁である。
 

入園し正面を
門から入って眺める正面の紅葉が綺麗だ。左(東)側の整備された竹薮も綺麗だ。

北側の空堀
門の両側の空堀と土塁が竹穂垣と相俟ってなかなかの光景だ。

北側の土塁
門を入って左(東)側には綺麗に整備された竹薮があり、北側から東側の土塁に沿って散策できる小道がある。

井戸跡
竹薮の中の小道を入って行くと井戸跡がある。

竹薮と紅葉
竹薮を通して見える紅葉の光景も素晴らしい。

大手門跡
竹薮を通り過ぎると大手門跡へ出る。両側には堀跡が残っている。

大手門北側の空堀
大手門跡の北側には、竹薮の中に空堀が確認出来る。

大手門南側の堀
大手門跡の南側にも堀が確認出来るが、こちらはやや低く、水堀だったのだろうか。

門正面の紅葉
大手門跡から、再び入って行くと、右手(北側)に入城した時に見た門正面の見事な紅葉が。

南側の土塁
南側の土塁も良好に残っており、虎口らしき土塁切れ目があったが、ここから外へは行けないようだ。

屋敷内庭園
屋敷内はボタン園になっているが、ボタン以外にもいろいろな植物があり見応え充分だ。ドウダンツツジ (満天星躑躅)なども盛りは過ぎていたものの見事だった。

トップページへ このページの先頭へ

コメント

この記事へのコメント

名前

メールアドレス

URL

コメント