中泉寺に移築現存する陣屋裏門
遠江と駿河の一部の天領を支配した代官陣屋
所在地
静岡県磐田市中泉字御殿
【アクセス】
中泉寺に陣屋裏門
中泉寺:磐田市中泉743−1、電話0538-32-5018
形状
陣屋
現状・遺構等
【現状】 市街地
【遺構等】 移築裏門(中泉寺)
満足度
★☆☆☆☆
訪城日
2015/05/15
歴史等
江戸幕府は遠江の天領(直轄地)支配のため、遠州地方の重要な拠点として中泉御殿の敷地内東側に中泉代官所・陣屋を構え、執務を取った。
中泉代官所は、遠江国内及び駿河の一部を支配・管理し、後代、宝暦7年(1757)における支配高は、遠江8郡(141ヶ村)、駿河2郡(58ヶ村)で5万5百余石、天保9年(1838)には6万3900石を数えた。
中泉代官は伊奈忠次や大草左衛門、羽倉簡堂、林鶴梁など有能な官僚が務めた。
明治政府が成立すると徳川家は静岡に移され、静岡藩となり、中泉代官は廃止され、かわって静岡藩の奉行が置かれた。
初代の奉行には前嶋来助が任命され、かつての中泉陣屋で執務をとりました。前嶋はのちの近代郵便制度を創設した前嶋密である。
その後、陣屋は中泉学校の校舎として建造物が使われたが、現在は宅地化が進み昔日の面影をとどめない。
『「日本城郭大系9」、「サイト・記念誌玉匣記」ほかより』
現況・登城記・感想等
JR東海道本線「磐田駅」のすぐ南側が陣屋跡ですが、市街地となり跡形もありません。
中泉寺に陣屋裏門が移築現存していますが、特に説明板などはありません。
また、陣屋表門が、民家I氏宅(磐田市新島312)に移築現存しているそうですが、訪れませんでした。
(2014/05/15訪れて)