主郭西側の土塁と虎口
枳城とともに阿坂城の2つある出城の一つ
所在地
三重県松阪市大阿坂町市谷
【アクセス】
県道58号線「下之庄信号」を約3km南進し大阿坂町へ入り、阿射加神社への入口を右に曲がると両側に「白米城址」と「阿射加神社」の石碑(下写真参照)が立っている(農村公園の北側の道でもあるが、分かり辛いので、大阿坂町に入ったら尋ねてもらうのが良い)。
そこから道なりに斜め右方向へ300mほど進むと貯水池へ出る。貯水池手前左側に桜の木があり、そこに駐車可能。登城口は、そこから右へ鋭角に曲がり約10mほどのところから鋭角に左へ登って行く。
駐車場所(桜の木の傍)と登城口は下写真のようになる。左写真の桜の木の向こうに、僅かに阿坂城の山が見える。㊧駐車場所、㊨登城口
主郭までの所要時間
駐車場所から約5分。
形状
平山城(標高約70m、比高約20m)
現状・遺構等
【現状】 山林(国指定史跡)
【遺構等】 曲輪、土塁、虎口、堀切、説明板
満足度
★★☆☆☆
訪城日
2011/04/21
歴史等
「伊勢国司記略」や「南方紀伝」で、枳城(からたちじょう)とともに、阿坂城の2つある出城の一つであるとされるところから、阿坂城の国指定史跡化に伴い、「附」としてどちらも国指定史跡に指定されるに至った。
『「現地(浄眼寺駐車場)説明板」、「日本城郭大系10」より』
現況・登城記・感想等
高城は、阿坂城から北東方向へ派生した丘陵の先端部に築かれた城で、城域は東西約140m、南北約100mの規模を持つ平山城である。
あまり整備が良いとは言えないが、見て回るのに困るほどではない。
約60m四方の主郭を中心に南東側に削平地があり、分かり辛いが北側の土塁下には二重の堀切がある。
主郭周囲は土塁がめぐり、中でも西側の土塁は大規模で郭内からでも高さ約3~4m、幅は約15mあり見応えがある。他は、高さ1~2mで、幅も5mほどであるが、外側での高さは10mにも達し、崖状を呈している。
主郭内は植林のせいか、帯状の段がめぐっている。
主郭の東辺中央部と西辺北部には虎口があり、枡形状になっている。
(2011/04/21登城して)
ギャラリー
阿坂城・高城・枳城の位置図 ~現地(浄眼寺駐車場)説明板より~
主郭
東側虎口から入城すると植林のせいか、帯状の段(でこぼこ?)になった主郭が現れる。主郭周囲は土塁がめぐり、中でも西側の土塁は大規模で郭内からでも高さ約3~4m、幅は約15mあり見応えがある。他は、高さ1~2mで、幅も5mほどである。写真の正面奥に大規模な西側土塁が見える。
東側の枡形虎口
東辺土塁の中央部には枡形虎口がある。登城時は、ここから入城できる。
西側の土塁と虎口
西辺土塁の北部にも枡形虎口がある。分厚い西側土塁の中でも、この虎口北側(写真右側)の土塁は、特に幅も広く、往時は櫓か何らかの建物があったのではないだろうか。
北側の土塁
写真右側が北側の土塁で、左奥が上写真の西側虎口の土塁。
主郭をめぐる土塁と帯状の段(でこぼこ?)がめぐる主郭内
主郭南西部から撮ったもので、写真左が西側土塁。主郭内のこの辺りが特にでこぼこである。