主郭
戦国期に築かれた不詳の城、土塁・堀切等が残る
所在地
三重県津市一身田町上津部田、三重県総合文化センター(中に県立図書館有り)の北西
県立図書館:一身田町上津部田1234、電話059-233-1180
形状
平山城(標高20m、比高15m)
現状・遺構等
現状:城址公園
遺構等:曲輪、土塁、堀切、井戸、城址案内板、説明板
満足度
★★☆☆☆
訪城日
2010/01/29
歴史等
上津部田城(こうつべたじょう)は、いつ、誰の築城になるかは不明である。
「伊勢一国旧城跡附」にあ、この付近に「御城屋敷三箇所有」と記されており、「1箇所は知行高250石新左衛門領する、
1箇所は城主も知行高も知れず、1箇所は太田重郎が領するが知行高は知れず」とあり、その内の一つであろうと思われる。
調査によると、戦国時代に築かれ、数十年使われていたことが分かった。
『「日本城郭大系10」、「現地説明板」より』
現況・登城記・感想等
三重県総合文化センターの下にある駐車場から見上げる丘陵は、城を築くのには格好の地形に思われる。
上津部田城址は、主郭と二郭部分が城址公園として綺麗に整備されて残されている。
主郭は、周囲を高さ約2mの土塁で囲まれ、北東隅に虎口がある。
また、南にある三郭との間には幅約10m、深さ約4mの堀切が良好に残っている。
(2010/01/29登城して)
ギャラリー
縄張図(現地説明板より)
今では、主郭周辺が城址公園として残されているが、
総合センターをも含む丘陵全体を城郭とした本格的な城だったようである。
主郭想像図(現地説明板より)
主郭
主郭周囲は城址公園として、土塁などが残され、建物表示もなされている。井戸跡(正面奥)
も発見されたようだ。北東隅(写真左奥)が虎口で、門の跡が見付かったとのこと。
主郭南側の土塁
主郭周囲をめぐる土塁は、高さ2mほどであるが幅も広く、がっちりした土塁である。
堀切
主郭の南側には、三郭とを断ち切る堀切がある。堀切は幅約10m、深さ約4mある。