フルヴィエールの丘(リヨン)

ソーヌ川越しにフルヴィエールの丘を望む(山頂に大聖堂が見える)

ローマ皇帝シーザーの臣下によりガリア人攻略のために築かれた基地

フランス語名

La Colline de Fourvièr

所在地

ローヌ=アルプ地域圏ローヌ県リヨン郡

歴史・現況・登城記・感想等

紀元前43年、ローマ皇帝シーザーの臣下はガリア人(ゴール人)攻略のためフルヴィエールの丘(La Colline de Fourvière)に前哨基地をおいた。当時はルグドゥヌム(Lugdunum)と呼ばれていた。
歴代のローマ皇帝たちがこの植民地都市の発展に貢献し、リヨンはガリア(ゴール)の首都として、交通の要衝として栄えた。
北東から流れ込むローヌ川と、北から流れ込むソーヌ川がリヨンの南部で合流する。ソーヌ川の西側は石畳の街並みの残る旧市街で、リヨンの象徴フルヴィエール大聖堂 (Basilique de Fourvière)の建つフルヴィエールの丘がある。
フルヴィエールの丘の上からの眺望は素晴らしく、リヨンの町は勿論、澄み切った晴れの日には遠くモンブランも見えるそうだ。
丘の中腹には、ローマ時代の円形劇場や城壁等、当時の史跡が残っている。中でも、円形劇場は、良好に残り、今でも夏季に行われるイベント「フルヴィエールの夜」で、コンサートや演劇の上演に利用されるという。
また、麓には1180年から1480年にかけて建設されたサン・ジャン大司教教会が建っている。
(2011/06/12訪れて)

訪城日

2011/06/12

ギャラリー

フルヴィエールバジリカ大聖堂 (Basilique Notre-Dame de Fourvière)
フルヴィエールの丘の頂上に聳え立つ大聖堂は印象的で、リヨンの街のいたるところから眺めることができる。大聖堂が建つ土地は、かつてはトラヤヌスによる古代ローマのフォルム「フォルム・ウェトス forum vetus 」で、その名前の由来となっているそうだ。 

1パジリカ聖堂2

フルヴィエールバジリカ大聖堂のファザード
この聖堂は19世紀末に建設された比較的新しいものであるが、今ではリヨンの象徴となっている。
1パジリカ聖堂

フルヴィエールの丘の上からの眺望 ~画面をクリックにて拡大~
フルヴィエールの丘の上からの眺望は素晴らしく、リヨンの町は勿論、澄み切った晴れの日には遠くモンブランも見えるそうだ。中央やや左の高層ビルは通称鉛筆塔、クレディ・リヨネ(銀行)の本店ビルで、モンブランは、その左側向こうの方に見えるそうだが、残念ながら少し霞んでいたので見えるような見えないような・・・。中央やや右下に1180年から1480年にかけて建設されたサン・ジャン大司教教会が見える。
リヨンの眺望

古代ローマ劇場 (Théâtres Romains de Fourvière)
大聖堂から南西へやや下った位置に紀元前43年に建設された古代ローマ時代の円形劇場が実に良好に残っている。現在でも夏季に行われるイベント「フルヴィエールの夜」で、コンサートや演劇の上演に利用されるそうだ。
2ローマ遺跡

3ローマ円形劇場

古代ローマ遺跡
旧市街地のここかしこに古代ローマ時代の城壁等の遺跡が残っていたが、こちとらツアー旅行の身。バスの中から必死に撮ろうと焦ったが・・・。もっと良好に残っているのもあったんだけど・・・(/。ヽ)。
4ローマ遺跡1 4ローマ遺跡2

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