ロスピタレの見晴台から望む
アルズー渓谷の断崖絶壁に築かれた城砦・教会・門前町からなる聖地
訪問日
2011/06/15
歴史・現況・訪問記・感想等
ロカマドゥールは、フランスではモン・サンミッシェルに次いで有名な巡礼地である。
聖アマドゥールが聖女マリアを崇拝して隠棲したのが起源と伝えられ、1166年に聖アマドゥールの遺骸が発見され、しかもその体が腐敗もせず生前のままだったという伝説で知られる。地名の由来は、聖アマドゥールが隠遁生活をしたと言われている地にちなんで、「アマドゥールの岩(ロック)」からきているという。
中世に、スペインの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路に組み込まれてからは一層の巡礼者で賑わい、各地から身分の貴賤を問わず巡礼者が訪れ、彼らの寄進によって町は発展してきた。
ロカマドゥールは、アルズー渓谷の断崖絶壁の頂部に城砦、中ほどに教会群、その下に門前町という三層からなっている。ロスピタレの見晴台から眺める光景は迫力満点で、我々の観光ツアー一行も、その断崖絶壁にへばりつくように建つそれら建物群の光景を見るや、皆から一瞬「ウォッ!!」という声が・・・。まさに、この光景は感激ものだ(*^_^*)。
人気の観光地でもあるだけに、崖下にある門前町の目抜き通りは、道の両側にお土産屋さんが並び、多くの観光客で賑わっている。
ここから、頭上の岩山に連なる聖域への216段の階段を、中世の巡礼者達は祈りを捧げながら両膝だけで登ったというが、さすがに、その姿は見なかった。ましてや、我々は、バスで頂部の城砦部に着き、そこから降りてきて、この門前町からまたバスに乗って帰っていくのだ( ̄ー ̄;。
階段を登りきった広場には、ノートル・ダム礼拝堂やサン・ミシェル礼拝堂など7つの聖堂と礼拝堂が集まっている。まさに、断崖絶壁にへばりつくように建っていて、頸椎症の持病を持つ私には、その崖の上を見上げるのが苦痛なほどだ( ̄ー ̄;。
さらに、そこからは上層の城へと九十九折の山道が続く。道には、曲がり角ごとには小さな祠のようなのが建ち、それぞれにキリストの受難を描いたレリーフが納られている。
そして、岩壁頂上にはシャトーが・・・。教会を守護する城砦とはいいながらも、往時も普段は司祭の館だったのだろう。現在も教会神父の住居になっているそうだ。
(2011/06/14訪れて)
ギャラリー
ロスピタレの見晴台から見下ろすロカマドゥール ~画面をクリックにて拡大~
ロカマドゥールは、アルズー渓谷の断崖絶壁の頂部に城砦、中ほどに教会群、その下に門前町という三層からなっている。ロスピタレの見晴台から眺める光景は迫力満点で、我々の観光ツアー一行も、その断崖絶壁にへばりつくように建つそれら建物群の光景を見るや、皆から一瞬「ウォッ!!」という声が・・・。まさに、この光景は感激ものだ(*^_^*)。
ロスピタレ村を望む
反対側を見るとロスピタレ村が見える。こちらもなかなかの景勝地だ。見晴台は下を見下ろすのも怖いほどの絶壁の上にあり、日本なら絶対に柵か何かがついているだろうが、ここには全く何もない。自転車でツーリング中のお二人さんは、その崖の上に平気で休憩し、こちらを向いて手を振ったりしていた(*^_^*)。
【門前町】
人気の観光地でもあるだけに、崖下にある門前町の目抜き通りは、道の両側にお土産屋さんが並び、多くの観光客で賑わっていた。
(駐車場からすぐの門)
門前町の道は狭く、車は入って行くことはできない。ここからは歩いて行くのだ。尤も、私たちは頂部の城砦から降りてきたのだか・・・( ̄ー ̄;。門の上の方にはシャトーが見える。
門をくぐり門前町へ
門をくぐり、しばらく歩いて行くと、いちじく門が見えてくる。
いちじく門
なかなか可愛らしい門だ。左写真の右側のキノコのような建物から階段がついていたが進入禁止で、階段したに公衆電話が設置されていた。門前町の道は狭いが、プチトランが走っていた。これに乗って廻れるようだ。
Porte Hugon
さらに、土産物屋さんなどを覗きながら歩いて行くと、町のはずれに重厚な門がある。ウゴン門と訳せばいいのでしょうか?岩壁の真上にシャトーが見える。
岩壁を
Porte Hugonの外側から岩壁の上を見上げる。まさに、絶壁だ。
【聖域へ】
(急な石段)
いちじく門からPorte Hugonまでの途中に聖域の教会群へ登る急な石段がある。ここから、頭上の岩山に連なる聖域への216段の階段を、中世の巡礼者達は祈りを捧げながら両膝だけで登ったというが、さすがに、その姿は見なかった。尤も、私たちは降りてきたのだが・・・( ̄ー ̄;。
門前町を見下ろす
石段を少し登って聖域の近くから見下ろしたもので、なかなかの景色だ。
ノートル・ダム礼拝堂
階段を登りきった広場には、ノートル・ダム礼拝堂やサン・ミシェル礼拝堂など7つの聖堂と礼拝堂が集まっている。まさに、断崖絶壁にへばりつくように建っていて、頸椎症の持病を持つ私には、その崖の上を見上げるのが苦痛なほどだ( ̄ー ̄;。
黒い聖母像
ノートルダム礼拝堂には、聖アマドゥール自身の手によると伝えられる木製の聖母子像が安置されている。12世紀以来、数々の奇跡を起こしてきたという黒い聖母像である。
サン・ミッシェル礼拝堂のフレスコ画
12世紀のフレスコ画で、聖母マリアの受胎告知をあらわしている。
フレスコ画をズームアップ
【頂上のシャトーへ】
キリストの受難を描いたレリーフ
さらに、そこからは上層の城へと九十九折の山道が続く。道には、曲がり角ごとには小さな祠のようなのが建ち、それぞれにキリストの受難を描いたレリーフが納られている。
シャトー
岩壁頂上にはシャトーが建っている。教会を守護する城砦とはいいながらも、往時も普段は司祭の館だったのだろう。現在も教会神父の住居になっているそうだ。