クロアチア本土側から望むコルナ要塞と城壁
塩田をオスマン帝国やヴェネツィアから守るために築いた城壁と要塞
所在地
クロアチア・ドゥブロヴニク=ネレトヴァ郡ストン村
歴史・現況・感想等
ストン(Ston)は、ドゥブロヴニクの北西約35km、ペリェシャツ半島の付け根にあり、「塩田」と「牡蠣の養殖」、そして「長大な城壁」で有名なのだそうだ。
ローマ時代には既に人々が住み、塩田もあったそうだ。
1334年、ラグーザ共和国(ドゥブロヴニク共和国)がペリェシャツ半島を手に入れ、オスマン帝国やヴェネチアから守るために、要塞と城壁が築かれたという。勿論、貴重な塩田を守るためであったことは言うまでもないでしょう。
まず最初に、2つの要塞都市、南のストンのヴェリキ・カシュティオ要塞から北のマリ・ストン(Mali・Ston)のコルナ要塞まで、全長5.5kmもの城壁を築いて、本土と半島を遮断したという。
そして、城壁は約40の塔と5つの要塞で堅固な防御体制を構築したのだそうだが、これら全ての施設が完成したのは1506年のことだそうだ。
このストンの城壁は、イギリスのハドリアヌスの城壁に次いで、ヨーロッパ第2位の長さを誇るという。
現在では観光地としても人気があり、日本人観光客も多く訪れるそうだ。残念ながら、我々の今回のツアーコースにはなかったが、本土側を通る道路から眺める山麓の要塞(多分、コルナ要塞)や山頂まで延びる城壁の光景から、その壮大さを窺うことができた。
勿論、城壁の上を歩きたかったというのが本音ですが・・・(^_^;。
(2013/04/20、04/22車窓から)
ギャラリー
城壁と要塞が・・・(4/20)
ボスニアヘルツェゴビナのネウムからクロアチアに入り、しばらく南下すると右手(西)の海の向こうの山に城壁と要塞が見えた。マリ・ストンの町とコルナ要塞、そしてストンへと続く城壁です。また、海には、牡蠣の養殖のブイがいっぱい浮かんでいる。この辺りは、牡蠣の養殖が盛んなのだそうです。バスのスピードが速すぎる上、逆光のため、こんな写真しか撮れなかった(;>_<;)。
2度目の撮影チャンスでしたが・・・(4/22)
ドゥブロヴニクからネウムへ戻る時に、また撮影チャンスがあったのですが、今度は、朝から生憎の雨(今回の旅行で唯一の雨)で、またまた、こんな写真しか撮れませんでした(/。ヽ)。
山麓の要塞がコルナ要塞で、山頂の要塞がバルトロメオ要塞のようですが、どちらも、なかなかどっしりとしていてかっこいいです。