ルメリ・ヒサール(イスタンブール市)

ボスフォラス海峡クルーズの船上から見るルメリ・ヒサール

アナドル・ヒサールと共にボスフォラス海峡封鎖の為に築かれたヨーロッパ側の要塞

トルコ語名

Rumeli Hisari

所在地

トルコ共和国シスタンブール県イスタンブール市(Istanbul)

歴史等

ルメリ・ヒサールは、1452年、トルコ軍がビザンチン帝国のイスタンブールを包囲攻撃し、クリミアのジェノアの中心地から援助品を受けられないように、ボスフォラス海峡を封鎖する目的で、元々あったアジア側の城塞アナドル・ヒサールの対岸のヨ-ロッパ側にスルタン・メフメット2世が築いた。
海峡が最も狭くなった地点に築かれたこの城塞は、1万人の労働者、1千人の石工職人等によってわずか4ヶ月で完成したという。
イェニチェリ達の冬の本部であった3つの大きな塔と、13の小さな塔からなる要塞は、頑強な壁に取り囲まれ、夏場は庭に設置したテントで兵士達が常駐したという。
かつて、イェニチェリのモスクのあった要塞の中央には、現在、屋外ステージが設置され、入口の正面には、ここから海峡を通過する船を打ち落とす事の出来た大砲が置かれているそうだ。
1953年に征服500周年記念を兼ねて要塞は修復され、以降は博物館として機能するようになっているそうだ。また、毎年7月中旬から8月下旬まではコンサート会場として利用され、毎夜盛り上がるそうだ。
『現地購買誌イスタンブール(Touristic Publication Service LTD刊)より』

現況・登城記・感想等

ボスフォラス海峡クルーズで船から見る石・石・石といった感じの城塞は、その黒ずんだ石が長い歴史を偲ばせてくれ、本当にかっこ良い。
この辺りは、海峡が最も狭くなっている所で、その幅は700mしかないそうだ。当然、砦を設置するには格好の場所である。
(2008/03/20)

ギャラリー

第2ボスフォラス大橋とルメリヒサール、アナドルヒサール
ボスフォラス海峡クルーズで第1ボスフォラス大橋をくぐりさらに進むと前方に第2ボスフォラス大橋が見えて来ます。この最も狭くなっている海峡の両側、ヨーロッパ側にはルメリヒサール、アジア大陸側にはアナドルヒサールが見えてきます。まさに、塩野七生さんの小説「コンスタンチノープルの陥落」の世界を目の前に見ているのだと思うとワクワクしてきます。
ルメリヒサールとアナドルヒサール

ルメリヒサールが目の前に
ルメリヒサール

正面左側から
黒ずんだ城壁(石)が長い歴史を偲ばせてくれます。  
DSC08346

正面から
DSC08359

ズームアップ
DSC08347

正面右側から
DSC08348

右側から全景を ~画面をクリックにて拡大~
DSC08349

トップページへ このページの先頭へ

コメント

この記事へのコメント

名前

メールアドレス

URL

コメント