本丸跡北端に建てられている模擬物見台
松尾城主小笠原貞宗の弟・貞長が築城、以後9代200年居城
読み方
くめがじょう
所在地
長野県飯田市久米字城山
【アクセス】
中央自動車道「飯田山本インター」を下り、「飯田山本IC入口」信号から国道153号を北東へ約300m程して右折し、左手に「山本郵便局」を過ぎ、更に道なりに1.8km程南東へ進んで斜め左へ入って行きます(城山公園の案内有)。山頂の城山公園まで車で登ることができ、駐車場もあります。
山本郵便局:飯田市竹佐337-4、電話0265-25-2049
所要時間
今回の見学時間は約20分でした。
形状
山城
現状・遺構等
【現状】 城山公園(山林)
【遺構等】 模擬櫓、曲輪、土塁、堀切、説明板
満足度
★★☆☆☆
訪城日
2013/11/17
歴史等
南北朝時代の貞和年間(1345~50)に、松尾城主小笠原貞宗の弟・貞長が、東平の麦種城、西平の城山を支城として築城した。
以後、9代200年続いたが戦国時代中期に、身内の争いにより松尾城とともに落城したという。
『現地説明板他より』
現況・登城記・感想等
久米ヶ城は、独立丘の城山山頂に築かれた城で、現在は城山公園となっている。伊那谷から中央・南アルプスの山々をはじめ、360度パノラマが見渡せ、「信州のサンセットポイント」として「飯田観光協会100選」に選ばれています。
本丸跡の中央土壇には神社が祭られ、真っ赤な満天星ツツジが印象的です。本丸は2段に区画されています。また、本丸北端には模擬物見櫓が建てられています。
本丸から空堀(道路となっている)を隔てて2段になった二の丸・三の丸があり、土産物店(食堂?)などの荒れ果てた廃屋が残っています。公園化した時には、かなりの観光客が訪れたのでしょうね。
そういう訳で、遺構のほとんどが破壊されていると思いきや、土塁や堀切等が結構良好に残っています。
本丸北下の段曲輪や北端の蔵屋敷へは下りて行かなかったので、その辺りはよく分かりませんが、多分、もっと良好に残っていることでしょう。
(2013/11/17登城して)
ギャラリー
久米ヶ城縄張り略図(現地本丸跡説明板より)
山頂部の本丸を中心に、南側に二の丸、三の丸と続く連郭式山城です。
本丸
本丸跡の中央土壇には神社が祭られ、真っ赤な満天星ツツジが印象的です。本丸は2段に区画されています。また、本丸北端には模擬物見櫓(写真左)が建てられています。
本丸南隅の土塁
本丸南隅には、僅かながら土塁が残っている。
本丸(櫓上)からの眺望
本丸(櫓上)からは、伊那谷から中央・南アルプスの山々をはじめ、360度パノラマが見渡せ、「信州のサンセットポイント」として「飯田観光協会100選」に選ばれています。
二の丸と三の丸
本丸から空堀(道路となっている)を隔てて2段になった二の丸・三の丸があり、土産物店(食堂?)などの荒れ果てた廃屋が残っています。
本丸北側の堀切
本丸の北側には堀切がある。堀切はこの先にもあり、二重堀切となっている。
三の丸南側の堀切
三の丸南側にも堀切がある。車で登って来ると、この堀切へ出、城域に入ったのが分かる。