僅かに残る堀切跡
内ヶ島氏の家臣山下氏が代々居城、世界遺産白河郷が眼下に拡がる
所在地
岐阜県大野郡白川村荻町
形状
山城
現状・遺構等
現状:公園
遺構等:土塁、堀切、物見矢倉跡、碑、説明板
満足度
★☆☆☆☆
訪城日
2003/01/12
歴史等
築城年代は未詳で、南北朝時代に南朝の公家達が隠れ住んだと言われている。
その後、内ヶ島上野介為氏が、室町時代の寛正6年(1465)頃、信州より白川郷に入り帰雲城を築城した。
その時、白川郷に勢力を持っていた正蓮寺(のちの照蓮寺)を攻め、
白川郷を掌中にした内ヶ島氏の家臣山下大和守氏勝が荻町城を代々居城とした。
氏勝は天正13年(1585)の大地震により帰雲城が崩壊し内ヶ島氏が滅亡した後、
徳川家に仕え名古屋城の築城に献策した。
本丸(全城域670坪)北・南・西の三面は絶壁となって腰曲輪を設ける余地もなく、従って二の丸。出丸等の設備もない居館式の城である。
西南角の高台地には物見矢倉跡がある。
『現地説明板より』
現況・登城記・感想等
城跡としては、土塁や堀切等が僅かに残っているだけで、あまり魅力はないが、
城跡から見下ろす世界遺産白川郷の展望は本当に素晴らしい。
(2003/01/12登城して)