浮気住吉神社裏に残る土塁
北条氏の出の浮気氏が北条時綱時代に築いた館
所在地
滋賀県守山市浮気町 住吉神社
【アクセス】
県道11号線「岡町信号」を150mほど南進すると右手(西側)に浮気住吉神社がある。ここが城跡であるが、駐車場はないので、神社の南西約100mほどのところにある雲蔵寺の墓地の前に駐車した。
形状
館
現状・遺構等
【現状】 浮気住吉神社
【遺構等】 土塁、空堀
満足度
★☆☆☆☆
訪城日
2011/02/23
歴史等
浮気氏は北条氏の出で、北条時綱のときに浮気の地を領した。その後、浮気階常は後醍醐天皇に仕え、藤丸五葉二花の紋を賜った。
応仁の乱(1467~77)では、美作守貞綱が佐々木政尭と三上山麓で戦っている。
代々、佐々木六角氏に従っていたが、一時期抗したこともあったようである。
佐々木六角氏滅亡後は、織田・豊臣氏に仕えていた。元亀元年(1570)、織田信長が本願寺宗徒と対峙したおり、当城を拠点の一つとしたようである。
『日本城郭大系11より』
現況・登城記・感想等
『浮気城』とは、何とも奇妙なというか、すごい名前の城だ(苦笑)。尤も、「ふけ」と読み、由緒ある地名だが、いずれにしてもイメージはもう一つ?
名前は胡散臭い?が、住吉神社裏にはクランク状に伸びた高さ2m前後の土塁が割りと良好に残っている。
また、かなり埋まってしまってはいるが、堀跡も確認でき、住宅街の真ん中にある割には遺構がよく残っている城址と言えるだろう。折角だから、碑か説明板くらい設置してほしいものだ。
尚、城とは関係ないが、この辺りは水路が縦横にめぐっており、「ハリヨ」という魚が生息しているそうだ。「ハリヨ」は、年間の水量が一定した水温が15℃(水温差3℃以内)の綺麗な湧水地や、その周辺の流れの緩やかな河川に限定して生息し、現在、日本では滋賀県東部と岐阜県西濃地方の平野部の湧水地のみで生息が確認されているそうだ。
(2011/02/23訪れて)
ギャラリー
堀跡と土塁
神社社殿裏には高さ2m前後の土塁が、クランク状に50m以上伸びている。また、かなり埋まってはいるが堀跡も確認される。
水路
浮気町には水路が縦横にめぐっており、「ハリヨ」という魚が生息しているそうだ。「ハリヨ」は、年間の水量が一定した水温が15℃(水温差3℃以内)の綺麗な湧水地や、その周辺の流れの緩やかな河川に限定して生息し、現在、日本では滋賀県東部と岐阜県西濃地方の平野部の湧水地のみで生息が確認されているそうだ。写真の魚は鯉で、ハリヨは見れなかった(苦笑)。