名神高速上りサービスエリア内の土塁
天台密教の城郭寺院、高速道路サービスアリア内にある珍しい城址
所在地
滋賀県犬上郡多賀町敏満寺
名神高速道路で上りの「多賀SA」がある付近一帯が城跡。高速道路からでなく、下道からでもこの遺構がある小公園に入る事ができ、
公園下に駐車場もある。また、下りのSAにも遺構があるそうだ。
形状
平山城
現状・遺構等
現状;名神高速多賀サービスエリア他
遺構等:曲輪、土塁、空堀、石碑、説明板
満足度
★★☆☆☆
訪城日
2010/01/28
歴史等
敏満寺は、9世紀末から10世紀初頭に開基された天台密教寺院で、室町時代には湖東の一大寺院であった。
そのため、守護大名六角氏や京極氏とたびたび対立するようになり、応仁の乱以降は、山門の一翼を担い、ことあれば僧兵を動員することになり、
寺は要塞化した軍事拠点となっていった。
そして、永禄5年(1562)、浅井長政の攻撃を受けた久徳氏に味方したため、攻められて120以上あったという坊舎は、
ほとんど炎上してしまった。
さらに、元亀3年(1572)、織田信長の命に応じなかったことから、残りの坊舎も焼かれ寺領も取り上げられ、衰微の一途をたどっていった。
慶長年間(17世紀初頭)には彦根城築城のために残った礎石までも運び去られた。
『現地説明板より』
現況・登城記・感想等
名神高速多賀SAのレストラン東側(ガソリンスタンド方面)に小公園があり、結構良好に残る土塁や櫓台を見ることが出来る。
高速道路のサービスエリア内にある城跡は、この敏満寺城以外には多分ないのでは?
尚、下りのSA内や高速道路近くの胡宮神社境内にも土塁の遺構があるそうだ。
(2010/01/28訪れて)
ギャラリー
サービスエリア内にある城址(小公園)
土塁上に石碑
公園の東側(ガソリンスタンド傍)の土塁上には敏満寺跡の石碑が立っている。