大和 椿尾下城(奈良市)

藪の中に良好に残る椿尾下城の空堀と土塁

興福寺大乗院方の衆徒椿尾氏の城、藪の中に空堀や土塁が良好に残る

読み方

つばおしもじょう

所在地

奈良県奈良市北椿尾町
【アクセス】
地福寺前の火の見櫓を経て市道を登ると右手に奈良市水道局南椿尾ポンプ所があります。さらに約200mほど登るとピーク手前左手上に畑と竹藪が見えます。左手電柱(ツバオ42L3とL4)の間の細い坂道を登り畑の中を進みきって、竹藪の中へ強引に突入し、右へ進むと椿尾下城の横堀と土塁があります。この横堀に沿って、ひたすら尾根を目指して登ります。車は道路端に停めました。
地福寺:奈良市北椿尾町658、電話0742-62-9531

所要時間

駐車場所(道端)から尾根上まで15~16分

形状

山城(標高373m、地福寺から比高約70m)

現状・遺構等

【現状】 山林
【遺構等】 曲輪、土塁、空堀、堀切

満足度

★★★★

訪城日

2016/02/04

歴史等

椿尾下城は、室町時代に椿尾氏が築いたと思われる。
椿尾氏は、興福寺大乗院方の衆徒で、波多庄と郡山近郊の高田庄の下司職を与えられていた国人であった。
椿尾氏は、応仁の乱から16世紀初頭にかけて古市城主古市澄胤の配下として活躍するが、澄胤の死後は弱体化した古市氏を離れて筒井氏に従った。
以後、戦国時代末期まで筒井氏の勢力下にあり、筒井順慶の対松永戦略の出撃基地、五ケ谷城塞群の一翼を担った。
『日本城郭大系10より』

現況・登城記・感想等

椿尾城は「椿尾上城」と「椿尾下城」がありますが、一般的に椿尾城といえば「椿尾上城」を指すようです。しかし、この「椿尾下城」もなかなかの城です。
椿尾下城跡は竹藪と雑木に覆われていますが、藪の中に良好に残る曲輪や土塁、空堀、堀切などの遺構は見応え充分です。
縄張りは、尾根上を東西にほぼ一直線に曲輪を並べ、本丸を中央やや東の最頂部に置き、各曲輪間を堀切で断ち切った連郭式山城です。
城跡へは、密集する竹と朽ちて倒れた大量の竹の中を突っ切って入城することになりますが、深さも幅もある上、実に良好に残る横堀や堀切等々、苦労して登城するだけの価値があります。
ただ、今回見たのは城域の西側3分の1から4分の1程度だったのが帰京してから分かりました。年末か来春(といっても、藪がひどいので2月中めだかな?)には、絶対リベンジします。
(2016/02/04登城して)

ギャラリー

【登城記】
今までにも薮の中へ突入した城跡は多くありますが、これほど凄い薮の中に突入したのは初めてですし、そんな薮の中にこれほど見事な横堀・竪堀・堀切・土塁を確認したのも初めてです。
登り口
道端に車を停めて、左手電柱(ツバオ42L3とL4)の間の細い坂道を登って行きます。
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(突入口?)
ところが、登城口を捜しましたが、入って行くところが全くみあたりません(/。ヽ)。止むを得ず、多少なりとも薮が少な目なところから強引に突入することにしました。
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(強烈な竹藪)
しかし、細いながら竹の密集度が凄い上、朽ちて倒れた大量の竹が行く手を阻みます(;´▽`A``。
一旦、諦めて戻り、再度、登城口を捜しましたが、やっぱり見つかりません。そこで、先程の藪のところへ再度挑戦し、密集する竹を掻き分け、さらに足を大きく挙げ、朽ちて倒れた竹を踏み、バキバキ音をたてながら強引に入って行きました。
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切岸
竹藪を突き抜け、尾根を目指して右の方へ向かうと、藪の奥に切岸と思われるも壁が現れました。
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横堀
切岸の方へ近づいてみると、その切岸の下は朽ちた竹に覆われてはいますが、明らかに横堀のようです。
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空堀と土塁
一方、切岸の左手にはもっと明瞭な空堀が見えます。こちらは空堀の外側に土塁も確認できます。そこで、土塁の上は何とか歩いて行けそうなので、土塁上を進みます。
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土塁上を尾根上に向かって登る
土塁上を尾根上へ向かって進むと、明瞭に残る見事な空堀が現れました。空堀は、竪堀のようになって尾根の上へと延びて行っています。
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堀底へ下りる
途中から土塁上を木々が遮って登って行けそうにないので、堀底へ降り、堀底を登って行きます。
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堀底
堀底へ下り、さらに尾根上を目指して登って行きますが、堀底の藪もかなり強烈です。こうなったら破れかぶれです。兎に角、尾根上を目指してひたすら登って行きます。 
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崖をよじ登る
堀底をかなり登ったところで、最後は左上の崖(高さ4mほどかな)を強引に登って尾根の上へ・・・。
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堀底を見下ろす
崖を登ってから下を覗いた写真ですが、登って来た横堀は尾根を断ち切った堀切となっています。
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尾根上
尾根上に到着すると曲輪跡と思われる平坦地ですが、これまた薮・薮・薮・・・w(*゚o゚*)w。
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土塁
藪を掻き分けて東の方へ向かって進むと土塁が現れます。
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堀切
土塁の奥(東側)は堀切で尾根を断ち切っています。堀切の向こうも平坦ですが、これまた凄い薮です。さらに東へ向かって進もうかと迷いましたが、堀底へ下りて写真を撮ってから下山することにしました。
IMG_0579

堀切(堀底にて)
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帰京してからガックリ(/。ヽ)。今回見たのは城域の西側3分の1から4分の1程度だったのが分かりました。年末か来春(といっても、藪がひどいので2月末までかな?)には、絶対リベンジします。

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