パレ・ロワイヤル(パリ)

ルイ14世の弟オルレアン公フィリップ1世の宮殿

フランス語名

Palais Royal

所在地

Place du Palais Royal  75001 PARIS

訪城日

2003/07/05
2011/06/18

歴史等

もともとはルイ13世の宰相リシュリューの城館であったが、彼の死後、主君に寄贈された。
ルイ13世の死後、1643年に当時5歳のルイ14世がルーブル宮殿から移り住んだことで、パレ・ロワイヤル(王宮)と呼ばれるようになった。
その後、オルレアン家の手に渡り、ルイ14世の弟オルレアン公フィリップ1世が住むようになる。当時は、建物の中には貴族や金持ちしか入れなかったが、一般公開されていた庭園で庶民は散歩を楽しむことができた。その後、リシュリュー時代の建物は取り壊された。
フランス革命前に王位を狙っていたオルレアン公フィリップ・エガリテ(フィリップ平等公)は、屋敷の庭園をぐるりとコの字を描くように建物を建て、商人たちに貸し出した。開放された一階にはレストランや商店が並び、中庭にはカフェができた。
ここは繁華街となったばかりではなく、警察の立ち入りを禁じたので、革命家のたまり場となっていた。1789年7月12日の午後、「諸君、武器を取れ!」と大きな声でカミーユ・デムーランが演説した場所もここである。
革命後は、劇場、賭博場、証券取引所、商事裁判所、高級アパートなど、用途が転々と変わったが、1階回廊にカフェ、商店、ダンスホールなどが店を構え、市民の集会、娯楽の中心地となった。
『フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)より」

現況・登城記・感想等

パレ・ロワイヤルは、ルーヴル宮殿(現ルーヴル美術館)の北隣に位置する。
今は文化省などが入る建物となっている。軒をレストランや画廊、骨董品店、カフェ、香水ショップなど、見て歩くだけで楽しいギャラリーが並んでいる。
中庭には、フランスらしい幾何学的な木立があり、1986年に完成したダニエル・ビュラン作の白黒のストライプ模様の260本の円柱や、多くのユニークな現代アートが展示されている。

ギャラリー

文化省などが入るパレロワイヤル
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中庭への入口と回廊

【中庭】
中庭には、フランスらしい幾何学的な木立があり、1986年に完成したダニエル・ビュラン作の白黒のストライプ模様の260本の円柱や、多くのユニークな現代アートが展示されている。

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(現代アート)
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(縦縞模様の円柱)
地下水道の改修工事をすると決まった際にダニエル・ビュレンヌが起用され、地下水道で有名なパリの街の人工地盤を支える柱をうまく使い、縦にストライブを施したアートを提案した。この縞模様の柱は、人工地盤を支えるだけでなく、ベンチにもなり、また夜は照明にもなった。この提案は、歴史的建造物にそぐわないと多くの人の大反対にあったが、良き賛同者も得て実行に移された。不調和にも思える中世の建物と円柱をはじめとする現代芸術の数々は多くのフランス人に愛着をもたれているようである。
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(縦縞模様の円柱)
並び立つ円柱の中に柵を見付けた。
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(地下水道)
柵の中にも縦縞模様の円柱が・・・。もともと、地下水道で有名なパリの街の人工地盤を支える柱だったんだから当然ですね。
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【ギャラリー】
軒には、レストランや画廊、骨董品店、カフェ、香水ショップなど、見て歩くだけで楽しいギャラリーが並んでいる。この店には可愛らしいフィギュアが並んでいた。

 

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