リトアニア大公宮殿全景
ヴィリニュス遷都後にゲディミナス城の麓に建設された代々のリトアニア大公の宮殿
リトアニア語名
Lietuvos valdovų rūmai
所在地
Katedros aikštė, Vilnius, Lietuvos
訪城日
2015/06/21
歴史等
ゲディミナス大公が13世紀から14世紀初頭にかけて丘の上に城を築き、トラカイからヴィリニュスに遷都しました。
13世紀から建設が始まったゲディミナス城は、まず初めに丘の上の城が築かれ、その後16世紀頃までに下の城もほぼ完成しました。リトアニア大公宮殿や大聖堂、また現在博物館に使われている武器庫などもこの頃の城を構成していた建築です。
その後、約4世紀にわたって栄えた宮殿は国の政治・外交・文化の中心でしたが、19世紀初めに帝政ロシアによって取り壊されました。
宮殿の再建という動きは20世紀の終わりにリトアニアの独立とともにやってきました。再建作業は2002年に始まり、2013年7月6日に完成し公開されました。
『「現地購入誌・ヴィリニュス&トラカイ」、「「地球の歩き方・バルトの国々15’16’」他参照』
現況・登城記・感想等
リトアニア大公宮殿は、ゲディミナス城の南西山麓の大聖堂のある広場にあります。
私は、宮殿形式の城郭には、あまり興味がありませんでしたが、ゲディミナス城から見下ろす宮殿の光景が気に入り考えを改めました(*^_^*)。
再建された大公宮殿は、地下は歴史博物館として公開され、2階から上は儀式などに使う豪華な広間が再現されているそうですが、残念ながら早朝のため入城できませんでした(/。ヽ)。
(2015/06/21訪れて)
ギャラリー
ヴィリニュス旧市街MAP(現地購入誌より) ~画面をクリックにて拡大~
リトアニア大公宮殿(王宮)は、上の城(ゲディミナス城)の南西麓に位置しています。
リトアニア大公宮殿全景(背後にゲディミナス城の西塔が)
大公宮殿は上の城(ゲディミナス城)に対して、下の城の中心であり、代々のリトアニア大公が住んだ宮殿です。宮殿の右背後に見えるのは、上の城(ゲディミナス城)の西塔で、左手前の銅像はトラカイからヴィリニュスへ遷都したゲディミナス大公の像です。
大聖堂と鐘楼
大公宮殿の西には大聖堂があり、その西には鐘楼が建っています。この辺りも下の城の城域になります。
大聖堂(南西から撮影)
1251年、十字軍の弾圧から逃れるため、ミンダウガス大公がキリスト教を受け入れて最初に建造した主教座教会です。もともとこの場所には雷(ペルクーナス)を祀る神殿があったといわれています。建物は18世紀に大改築が行われ、現在見られる姿となりました。正面の屋根にある聖スタニスラウス、聖ヘレン、聖カジミエルの3聖人の像は、旧ソ連時代には撤去されていましたが、1996年に再設置されました。
鐘楼
鐘楼は高さ53mあり、基礎の部分は13世紀の城壁の塔が使われています。
新武器庫
大公宮殿の北側、ゲディミナス城の麓には新武器庫と旧武器庫がが残っています。新武器庫は、現在、国立博物館になっています。
新武器庫とミンダウガス大公の像
新武器庫(現国立博物館)の前には、ミンダウガス大公の銅像が立っています。新武器庫の背後の塔は、ゲディミナス城の西塔です。
旧武器庫
旧武器庫はゲディミナス城の北麓にあります。現在、美術館や工芸博物館になっています。
上の城(ゲディミナス城)から宮殿を見下ろす
宮殿形式の城郭には、あまり興味がありませんでしたが、ゲディミナス城から見下ろす宮殿の光景が気に入り考えを改めました(*^_^*)。