谷(濠)越しにスィグルダ城址の城門と城壁を望む
リヴォニア帯剣騎士団によってリガ城に次いで築かれた城
ラトビア語名
Siguldas pils、 Siguldas viduslaiku pils
所在地
Pils Street 18, Sigulda, Latvia
歴史等
スィグルダは、ガウヤ川が船の航行に適しているため、古くからバルト系諸部族やフィン・ウゴル系のリーブ人などが住んでいたとの記録があります。
1207年、リガ大司教アルベルトとリヴォニア帯剣騎士団との間で、この周辺の土地がガウヤ川を境として分割され、ドイツ人の支配が始まりました。
そして、リヴォニア帯剣騎士団が川の東岸にスィグルダ城を、リガのアルベルト僧正が西側にトゥライダ城を築きました。
スィグルダ城は、1207年から建設が始まり20年後に完成しました。
その後、度重なる戦争で被害を受け、大北方戦争で最終的に破壊されました。
尚、1268年にはリガのアルベルト僧正が騎士団に捕えられ、スィグルダ城に幽閉されたという記録が残されています。
『「Wikipedia Sigulda Medieval Castle」、「「地球の歩き方・バルトの国々15’16’」他参照』
現況・登城記・感想等
スィグルダは、深い渓谷と豊かな緑で「ラトビアのスイス」と呼ばれているそうです。尤も、私にはスイスとはイメージが違うような気もしますが・・・。
スィグルダ城は、そんな自然豊かな山の中にあります。
旅行社主催のパック旅行だったため、谷(濠?)の反対側から見ることしか出来ませんでしたが、谷(濠)越しに眺める城の壁面は、如何にも中世の城の佇まいで魅力的です。
城跡手前の谷(濠)には橋が架けられ、ゲートを通って入城できるようでした。せめて10分、いや5分だけでもフリータイムがあれば多少なりとも見学できたのにと思うと悔しい限りです(;>_<;)。
(2015/06/23訪れて)
ギャラリー
昆虫のオーケストラ
トゥライダ城見学後、スィグルダ城へ向かいました。バスを降りると、なぜか昆虫のオーケストラのオブジェが出迎えてくれます。その奥には城壁と城門が見えます。
新スィグルダ城の城門
正面に新スィグルダ城が
城門をくぐって入城すると、正面に派手な城が見えて来ました。最初は、まさか、修復されて、こんな姿になったのかとガッカリしましたw(*゚o゚*)w。
新スィグルダ城
この建物は、1878年に領主の館として建てられたもので、現在はレストランになっているようです。
尚、インターネットで”Siguldas pils”や”Siguldas castle”を検索すると、この城館が検出されることが多いです。ラトビア語或いは英語で「スィグルダ城」を検索するには”Siguldas viduslaiku pils(中世のスィグルダ城)、” Sigulda Medieval Castle”が無難です。
スィグルダ城址が・・・
新スィグルダ城の裏へ廻ると、谷(濠かも?)の向こうにスィグルダ城が見えて来ます(*^_^*)。谷(濠)の深さはかなりのものです。
スィグルダ城の城門と城壁を
谷(濠)越しに正面から眺めるスィグルダ城址の姿は素晴らしいですヨ。深い谷(濠)に架かる橋を渡って入城できますが、パック旅行の身の上でフリータイムもなく断念(/。ヽ)。
城壁の向こう側には、かなり遺構が残っていそうです。10分、いや5分でも時間があれば多少は見れるのにと思うと本当に悔しい~(;>_<;)。これじゃあ、馬の鼻先に人参をぶら下げられているようなものダヽ(`⌒´)ノ。
城門の紋章
城門には騎士団の城の特徴である紋章の石版が埋め込まれています。