三本松公園に立つ三本松陣屋址記念碑
川越藩主松平氏によって分地に構えられた陣屋
所在地
千葉県君津市大戸見字三本松
【アクセス】
国道465号線「名殿」信号を北上し、約500mほどすると、斜め右前方へ登る道(広くはないが国道410号線です)があります。その道を道なりに約700mほど進むと左手に三本松公園があります。駐車場はないので、道端に停めました。
形状
陣屋
現状・遺構等
【現状】 三本松公園、宅地など
【遺構等】 土塁?、石碑、説明板(石碑にも解説有)
満足度
★☆☆☆☆
訪城日
2014/04/16
歴史等
三本松陣屋は、文政10年(1827)に武蔵川越城主・松平斉典が築いた陣屋である(*石碑には文政9年となっている)。
三本松を含む松丘・亀山地区一帯は、延宝7年(1679)に、久留里藩主土屋氏が領地を没収されると、上野前橋藩主酒井氏の領地となった。
時は下り、寛延2年(1749)武蔵川越藩主松平氏の領地となると、文政10年(1827)安房・上総国にある分領約2万石を支配するために、酒井氏以来、望陀郡向郷(現君津市向郷)に置かれていた向郷陣屋を三本松に移した。
その後、明治維新まで、ここが分領支配の拠点となった。
『「現地説明板」、「日本城郭大系6」ほか参照』
現況・登城記・感想等
三本松陣屋は、眼下に小堰川を見下ろす、南側が切り立った断崖の上に築かれていました。
今では台地南部の小高い部分が三本松公園となっていますが、水道施設なども建っておりどの程度まで当時の地形なのかは分かりません。
尚、陣屋の建物は公園の南側の宅地が建つ辺りにあったようです。
また、日本城郭大系によると、陣屋の土塁(柵址)の一部と井戸跡が残るとありますが、確認することは出来ませんでした。
(2014/04/16訪れて)
ギャラリー
三本松公園入口
三本松陣屋跡の南部分の小高い部分は三本松公園になっている。公園入口からは、いろんな石碑が見えますが、左奥に見えるのが三本松陣屋跡の碑です。
公園内へ
公園内へ入って行くと、左前方に陣屋跡の石碑が立っています。石碑の前の道を登って行きます。
三本松陣屋址記念碑
石碑には「三本松陣屋址記念碑」と刻まれ、陣屋に関する説明なども刻まれています。
公園最頂部
石碑前の道を登って行くと、また石碑が立っていますが、この石碑は「大戸台土地改良区記念碑」で、その奥には水道施設があります。
眺望
水道施設の南側の道を東へ向かって進むと、右手(南側)下に眺望が開けています。この下は絶壁になっており、なかなかの要害地にあることが分かります。
曲輪?と土塁跡?
水道施設の裏側には狭いながらも平坦地があり、土壇の上に東屋があります。その裏側には土塁跡のようなのも見えますが果たして往時のものかは分かりません。土塁の向こう側は急崖になっていますが・・・?また、「三本松公園」の説明板が立ち、三本松の由来や歴史などが解説されています。