越後 松代城(十日町市)

本丸跡に建つ模擬天守

春日山城への伝達と敵からの侵攻に備えて造られた支城か

所在地

新潟県十日町市松代(まつだい)、松代公園
北越急行ほくほく線松代駅の南方約1kmに見える松代城山

形状

山城(385m)

現状・遺構等

現状:松代城跡公園
遺構等:模擬天守、狼煙台?、堀切、標柱

満足度

★☆☆☆☆

訪城日

2009/10/04

歴史等

松代(まつだい)城の築城年代は不明であるが、関東へ通じる街道上にあったため、南北朝の動乱時代に築城されたと思われる。
上杉謙信時代には、春日山城の支城の一つとして、 魚沼郡方面からの連絡を春日山城へ伝える任務と春日山城へ侵攻する敵に備えて構築され、 直峰城、室野城、犬伏城と共に重要な軍事的役割を果たしたと思われるが、城に関する史料は全く残っていない。
『日本城郭大系(新人物往来社刊)より』

現況・登城記・感想等

それにしても怪しいというか奇妙奇天烈な模擬天守閣があるものだ。
模擬天守そのものは兎も角、アート展示のつもりなのだろうが、内装の壁や置物が金ぴかのひらひらで、 まるで真宗の仏壇の中へ入っていくような感じで気持ち悪かった。私には、芸術なんて代物ではなく、ゲテモノ趣味としか思えなかった(失礼!) 。
松代城は、北側を渋海川、南側を深い山に挟まれた東西に長い独立山塊の尾根を利用して造られた小規模な山城である。
遺構はというと、天守裏の小高い部分が狼煙台跡(日本城郭大系によると二の丸)らしく、「松代城狼煙上げ」 と書かれた小さな木の板切れが立てられ、その奥(西)に結構深い堀切が残っているだけだ。
尤も、日本城郭大系によると、さらに尾根伝い西の方に2条の堀切があるようだが、薄暗くなってきた上に、 藪がひどく入って行く勇気はなかった。
この城、見どころはほとんど無いと思うのだが、一応建物(模擬天守)が建っているからか、夕方5時過ぎの僅か10分ほどの間に、 私達のほかに5組もの訪問者(3組は若い女性組)があったのが不思議だ!?
本日、最初に訪れた本当に素晴らしい遺構が残り、よく整備もされた荒戸城址でさえ誰にも会わなかったのに・ ・・??
(2009/10/05訪れて)

ギャラリー

駐車場から模擬天守を見上げる
松代城は松代の市街地からは、比高差190mほどあるが、車で模擬天守(右上)の下まで車で登って来れる。 ただ、この道が途中から実に狭くなり対向車が来ないことを祈りながらの運転だった。ここからは左に見える道を登って行く。

登城道
㊧舗装された道を登って行き、㊨中間点辺りで右へ大きく曲がると正面上に模擬天守が見えてくる。 この尾根道はかなり細く、築城時にかなり削ったものだろうか?
 

模擬天守
駐車場から5~6分ほどで本丸跡に建つ模擬天守に到着する。本丸は東西25m、 南北10mと決して広くはない。

天守の中は・・・(脂汗)
㊧天守上までの廊下の廻りは、最上階の三階まで全て金ぴか!!まるで、 真宗の仏壇の中へ入って行くようで何とも気持ち悪かった(脂汗)!!㊨そして、最上階もきんぴか。趣味悪~い!!
 

㊧天守から北方面を、㊨天守から南方面を望む
天守からの眺望は良い。尤も、本丸跡に着いた時点で眺望は十分に利いているので、天守に登ったからといって、 大して景色は変わらない。
 

狼煙台(二の丸?)へと
天守裏から狼煙台へ登ろうと思い登り口を探したら、㊨雑草に覆われた道が・・・。 よく見ると階段も付いている。勇気を出して登って行った。
 

狼煙台(二の丸?)から模擬天守を見下ろす
登り切ったところから振り返ると模擬天守と、その向こうに松代の町並みと山並みが見える。天守は、 藪で半分隠れてしまっている。

狼煙台(二の丸?)
頂部は東西14m、南北8mほどの狭い削平地になっており、「松代城狼煙上げ」と書かれた小さな木の板が・・ ・。板の裏側には標高385mとあった。
日本城郭大系によると、ここが二の丸となっているが、あまりにも狭い上に、本丸の真上に二の丸はないのでは・・・?? 本丸と二の丸の位置が逆なら分かるが・・・。

堀切
西の方へ進むと、藪に隠れて堀切が・・・。深さ3mほどもありそうなしっかりした堀切だ。 いつもなら堀切へ下りていくところだが、あまりの藪で断念。勿論、その向こうの尾根も・・・。

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