ナポリ王宮(ナポリ)

ナポリ港側から王宮東面を

スペイン王フェリペ3世のために築くも入城することなく、18世紀にブルボン家が改築した王宮

イタリア語名

Palazzo Reale di Napoli

所在地

Piazza del Plebiscito, 1, 80132 Napoli, Italy
カンパニア州ナポリ県ナポリ

歴史等

13世紀からフランスのアンジュー家によって支配されていたナポリとシチリアは、15世紀にはスペインのアラゴン家アルフォンソ5世によって征服されました。
アラゴン家は15世紀後半にカスティーリャ王国と合併してスペイン王国となり、16世紀から姻戚関係によりハプスブルク家がスペインを支配することになり、ナポリもハプスブルク家によって統治されました。
そして、17世紀には、スペイン王フェリペ3世を迎えようとして、16世紀末のローマで水道を復元したり、直線路を建設して広場にオベリスクを立てるなど、大活躍した技師ドメニコ・フォンターナによってナポリの王宮が建てられました。
しかし、フェリペ3世がここを訪れることがないまま、ナポリ王位や両シチリア王位についていたブルボン家の王宮として、1753年にルイジ・ヴァンヴィテッリによって改築・拡張工事が行われました。
『「歴史を旅する イタリアの世界遺産・武村陽子著(山川出版刊)」、「ナポリと南イタリアを歩く・小森谷賢二・慶子著(新潮社刊)」、「地球の歩き方・南イタリアとマルタ」他参照』

現況・登城記・感想等

当初のツアーの予定では、ナポリはバスの車窓見学だけの予定でしたが、カステル・ヌオーヴォの西側からプレビシート広場まで歩行見学となりました。
王宮は、正面がプレビシート広場に面しており、王宮内は現在、王宮歴史的住居博物館となっており、18世紀の豪華な室内装飾を見ることができるのだそうですが、広場の隅から外観を眺めるだけです。
おまけに、王宮の正面外壁が工事中でネットで覆われていて全く様子が分かりませんでした(;>_<;)。
尤も、当初予定の車窓見学だけということえお考えれば、これでも良しとするしかないのかもしれませんね。
とはいえ、サンタ・ルチア地区には、この王宮をはじめ、カステル・ヌオーヴォ卵城、サン・カルロ劇場等々、訪れたい処だらけですが、そのいずれも外観だけしか見ることが出来ないのは無念というしかないです(;>_<;)。
(2016/05/22訪れて)

ギャラリー

ナポリ湾からナポリを望む   ~画面をクリックにて拡大~
当写真はナポリ港からカプリ島へ向かう時に撮ったものですが、ナポリ湾から眺めるナポリの街並みは、 「ナポリを見てから死ね」ということわざに相応しい美しい光景です。
正面の港のすぐ背後にカステル・ヌオーヴォ、その左側に王宮(赤い建物)が見えます。また、丘の上にはサンテルモ城が見えます。。

ナポリ眺望

プレビシート広場(背後の建物はサン・フランチェスコ・ディ・パオラ教会)
王宮はプレビシート広場に面しており、サン・フランチェスコ・ディ・パオラ教会と相対して建っています(写真の左側になります)。
DSC_0426

王宮
王宮内は現在、王宮歴史的住居博物館となっており、18世紀の豪華な室内装飾を見ることができるのだそうですが、広場の隅から外観を眺めるだけです。おまけに、王宮の正面外壁が工事中でネットで覆われていて全く様子が分かりませんでした(;>_<;)。
DSC_0423

ナポリ港から王宮東面を
TOP写真と同じものですが、東面だけが壁面修復工事が入っていないので、僅かにその姿が分かります。
DSC_0279

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