聖エルモ砦から望むリカゾーリ砦
聖エルモ砦と共にグランドハーバー入口を護る砦
所在地
マルタ共和国
形状
稜堡式要塞
歴史等
リカゾーリ砦は、著名な軍事研究者アントニオ・マウリツィオにより設計・建造されました。砦の名前はイタリア人の騎士ジョバンニ・フランチェスコリカーゾリに由来します。
騎士団長ペレロスの時代の１６９８年、７つの頑強な稜堡と半月堡、それに続く半稜堡と城壁をもった難攻不落の要塞に大改修されました。
１９世紀に砦を手に入れた英国は、１８７０年までに重砲用の砲塔、旋回砲塔、旋回銃座、兵舎をいくつも建造し、駐留部隊は７００人以上、海上に向けられた大砲は100門以上というすさまじいものになりました。
砦は第二次世界大戦でも重要な役割を果たしました。そのため、しばしばドイツ軍の急降下爆撃機の攻撃にさらされ、砲兵室、美しいバロック様式の門などが完全に破壊されました。
第二次大戦後、リカゾーリ砦は数年間だけ海軍の兵舎に使われ、この門だけがかろうじて再建されました。
『サイト世界遺産資料館より』
現況・登城記・感想等
リカゾーリ砦は、聖エルモ砦の対岸、グランドハーバー入口の南東側から突き出た岬に築かれ、ハーバー入口を聖エルモ砦とで挟み込んでヴァレッタ（グランドハーバー）を護っています。
今回、リカゾーリ砦へ訪れることは出来ませんでしたが、聖エルモ砦から望む軍艦のような姿をしたリカゾーリ砦は本当にかっこよかったです。
（２０１６／０５／１８）
ギャラリー
ヴァレッタの防御のために築かれた各砦の位置 
ヴァレッタのアッパー・バラッカ・ガーデンのテラスからグランドハーバーへの入口方面を 
聖エルモ砦からリカゾーリ砦を望む
聖エルモ砦から、グランドハーバー入口の対岸にはかっこいいリカゾーリ砦が見えます。これだけ狭い海峡の両側にこんな要害堅固な砦があったら、敵艦がここを通り抜けるのは至難の業でしょう。まさに鉄壁の構えです。 
まるで軍艦のような姿をしたリカゾーリ砦は本当にかっこいいです。 
