バレンシア州の城塞群

山城の宝庫バレンシア州の城塞のいろいろ

スペイン語名

Castillos de València

所在地

バレンシア州

感想等

スペインは、地域ごとに国があるといわれる。そして、イベリア半島には、古代よりイベロ人やフェニキア人等にはじまり、ギリシャ人、 古代ローマ、イスラム教徒、カトリック教徒、ゲルマン民族、西ゴート族等々が次々と入ってきた。それは、 とりもなおさず戦争の歴史でもあった。
従って、スペイン国内には城塞が多く残っている。
バレンシア州も例外ではなく、多くの城塞が築かれ、バスの車窓からあちこちの山の上に城塞跡が見えた。中には、 見るからに魅力的な城塞もあった。
それらの城塞の名前さえ分からなかったのが残念だ!
(2009/03/29~30)

ギャラリー

バレンシア州は、アリカンテ県(Alacant)、バレンシア県(València) 、 カステリョン県(Castelló)、の3つの県で構成される。そして、それらのいずれの県にも多くの城塞が残っている。勿論、 パック旅行の身、登城出来るわけがないが、バスの車窓から眺めた城塞の写真を・・・。これらの他にも、 写真を撮ることが出来なかった城塞が5つ以上ある。本当にすごい城塞の数である。

【アリカンテ県(Alacant)】
ムルシア(Murcia)からバレンシア州へ入り、30分ほどしたら、左手上に城塞が見えた。 結構立派な城塞が良好に残っているようだ。雨がふっている上、座席の反対側なので、こんな写真になってしまった。

上写真から、さらに4分ほど、いかにも山城らしい城塞がやはり左手上に見えてきた。 山の姿が何とも言えずかっこいいと思いませんか?まさに天然の要害ですね!?スペインのこれらの岩山は、 火山ではなく堆積岩で成っているので急崖の山が多く、山城には絶好の地形である。ただ、水の手はどうなんだろうネ?尚、 この城は表紙写真と同一城である。

上写真から40分ほど内陸の高速道を進むと、実に良好に残っていそうな城塞が見えてきた。 バレンシアまで残り40分ほどのところである。運転手さんの話によるとビレナ(Villena)城とのことであったが、 地図等で調べると場所的に合わないし、インターネット等々でビレナ城の写真を調べたら、やはり違う。結局、城名は分からなかった。

上の城を違う角度からズームアップ。



【バレンシア(València)】

バレンシア州の州都バレンシアはスペイン第3の都市である。 バレンシアも8世紀にイスラム教徒の支配下に置かれた時には、城壁が取り囲む城塞都市であったが、今では全て取り壊され、いくつかの搭(門) が残っているだけである。
「セラーノス (Sarranos)の搭(門)」
バレンシアを取り囲む城壁には多く(確か12)の門があったが、その中でも重要な門の一つであったという。 バスですぐ下を通ったが、あまりにも近すぎて、おまけに雨!こんな写真しか撮れなかった。
  

「クアルト(Quarto)の搭(門)」
こちらもあまりにも近すぎてこんな写真しか撮れず(汗)。この門は市街中心地にある。
 


【カステリョン県(Castelló)】

カステリョン(Castelló)は「城」を意味する。従って、カステリョン県もこのカスティーリャ・ラ・ マンチャ州(Castilla La Mancha)と同様、多くの城塞が残る地方だ。
「アルメナラ城(Castillo de Almenara)」
バレンシアからバルセロナへ向かって進み30分ほどすると、ハンニバルの戦いで有名なサグント (Sagunto)城が見えてくる。さらに、8分ほど進むと左手の山の上にアルメナラ城(Castillo de Almenara)が見えてくる。王位継承戦争の時に戦いがあったらしい。雨がひどく、はっきり見えなかったのが残念!

「アルカラ城(Castillo de Alcalá de Xivert)」
さらに、50分ほど北上すると良好に残る城塞が山の上に見える。アルカラ城(Castillo de Alcalá de Xivert)」らしい。

ズームアップ
ズームアップしたがピンボケ(汗)。

さらに北上する。この辺りは、山がいくつも連なっている。 それらのいくつかの山の上にアラブの城塞が見える。おそらく見張りの役割を果たす城砦で、連絡網ができていて、 狼煙をあげたりしていたのだろう。この城塞は、上写真から20分ほどのところに見えたもので、カタルーニャ州(Catalinya) との境目辺りである。

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コメント

FOX(2009/10/24)

1~3の写真の城、僕も見ました。
お城の名前と場所わかりませんかねー。

タクジロー(2009/10/24)

私も、名前だけでも知りたいと思い、添乗員さんに尋ねました。添乗員さんが、スペイン人の運転手さんに聞いてくれて、教えてくれたのですが、バスが通ったルートと時間を、現地で手に入れた地図と照らし合わせたら、明らかに間違っていて、残念ながら結局分かりませんでした。

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